2022年、就活で評価されたのは〇〇だった

中卒で公務員を目指す際に待ち受ける3つの課題と4つの方法

最も安定している職種と聞いて多くの人が思い浮かべるのが「公務員」

しかし、ここで気になるのが「中卒だったら公務員になることはできないのでは?」という点でしょう。

イケベ

本記事を担当しているイケベです。

実は、中卒でも公務員を目指すことは不可能ではありません。

中卒でも安定した収入を得たい!という方には公務員を目指すのもひとつの選択肢ですね!

中卒で公務員を目指すとなると、やはり想像どおりその難易度は高め。

しかも、公務員になったところで、学歴格差による悩みから解放されるとは限りません。

今回は、中卒で公務員を目指したい方に向けて、

  • 中卒で公務員になる難易度はどのくらいなのか
  • 中卒公務員の給料
  • 公務員と民間企業、どちらを選ぶべきか
  • 中卒が公務員になるための方法

以上の内容に分けてわかりやすく解説していきます!

中卒で公務員を目指す前に把握すべき難易度

h2見出し画像
イケベ
そもそも、中卒で公務員になることはどの程度難しいのか、その難易度について解説しておきましょう。

合わせて、中卒でも目指せる公務員の職種についても紹介していきますね!

中卒で公務員になれる職種は存在するの?

中卒の学歴でも目指すことのできる公務員ですが、選べる職種はかなり限られています。

中卒で目指せる職種はざっと以下の通り。

中卒でも目指せる公務員の職種例
  • 国家公務員の一般職
  • 地方公務員の事務・技術職
  • 自衛官(職種によっては高卒以上)

中卒でも高卒同等の学力があることを証明する「高卒認定(後述します)」を取得していれば、選択肢はもっと広がります。

しかし、中卒のままでは上記の選択肢のみとなっており、相当狭き門となってしまいます。

現実的に考えて、中卒で公務員を目指すことはかなり難易度が高いと言えますね。

中卒でも公務員を目指すなら『高卒認定試験』が必須

中卒でも高卒認定試験に合格すれば、「高卒同等の学力がある」とみなされるため、目指せる公務員の職種は増えます。

高卒認定試験について念の為概要をまとめておきましょう。

高等学校卒業程度認定試験とは

  • 元は大学入試を受けるための検定「大検」と呼ばれていたもの
  • 高校を卒業できなかった人の学習成果を評価し、高校卒業と同等の学力があるかを認定する試験
  • 合格すれば大学・短大・専門学校の受験資格が得られる
  • 受験資格はその年度で16歳以上であること

参考:文部科学省ホームページ「高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)」

何らかの原因で高校に進学しなかった人や高校を中退した人でも、大学受験が可能になるように作られた高卒認定試験。

中卒で公務員を目指すなら、まずこの試験に合格することがかなり重要です。

高卒認定試験に合格すれば、中卒の状態よりは選べる職種がかなり広がります。

イケベ
中卒で公務員を目指すなら、まずは高卒認定を取得することでやっとスタートラインに立てる、というイメージですね!

高卒程度の学力が認められれば受験できる職種と合格率

高卒認定試験に合格した上で選べる公務員の職種にはさまざまなものがあります。

ただし、選択肢が多いだけであって簡単に公務員になれるわけではありません。

ここで、高卒認定取得後に目指せる公務員の職種を、難易度が高い順に表にまとめておきましょう。

 

▼公務員の職種別に見る合格率

公務員の職種 合格率
国家一般職(社会人経験) 4%
皇宮護衛官(高卒) 4%
気象大学校学生 7%
入国警備官 9%
航空保安大学校学生 16%
海上保安大学校学生 16%
海上保安学校学生 16%
海上保安学校学生(特別) 17%
税務職員 18%
刑務官 20%
国家一般職(高卒) 23%

 

見ての通り、一番難易度の低い「国家公務員一般職」であっても合格率は23%。

多くの職種が合格率2割以下となっており、中卒で公務員を目指すことがいかに難しいかがわかります。

中卒で公務員になった場合に予想される3つの問題

h2見出し画像
イケベ
中卒で公務員になれたとして、その後はどのような状況が待ち受けているのでしょう。

ここでは、中卒公務員が抱える3つの問題を紹介しておきます。

公務員のお給料事情

公務員になったからといって、最初から高収入が目指せるわけではありません。

以下は高卒(高認試験合格者を含む)の月収・年収を職種別にまとめたものです。

 

▼高卒20〜23歳の年収・平均給与(職種別)

職種 月収 年収
国家公務員(一般職) 185,782円 297万円
地方公務員(都道府県庁) 212,670円 330万円
地方公務員(政令都市) 227,103円 352万円
地方公務員(特別区) 243,338円 372万円
地方公務員(市役所) 206,614円 320万円
地方公務員(町村役場) 216,818円 336万円

参照:人事院「平成30年国家公務員給与等実態調査の結果」・総務省「平成29年地方公務員給与の実態

 

この表を見て「さすが公務員!やっぱりすごい稼げる!」と思う方はきっと少ないはず。

現実的に考えて、月収が18万から24万ということは、手取りにするとおおよそ16万から19万ほど

確かに毎年少しずつ収入は上がるため、10年後20年後にはいわゆる「高収入」と言われるくくりに入ることはできるでしょう。

しかし、それまでには相当な時間がかかりますし、公務員になることで一気に豊かな暮らしができるわけではないことを頭に入れておく必要があります。

公務員は意外に学歴社会

公務員における高卒の割合はかなり少ないです。

中卒のあなたが仮に高卒認定を取得したとしても、その学歴は「高卒」。

圧倒的に大卒の多い公務員の世界では、高卒はどうしても下に見られてしまいます。

 

▼学歴別の職員構成割合(職種別)

職種 大学卒 短大卒 高校卒
一般行政職 66.7% 8.8% 24.2%
技能労務職 2.3% 5.9% 66.1%
高等(特別支援・専修 ・各種)学校教育職 95.3% 2.3% 2.4%
小・中学校(幼稚園)教育職 93.4% 6.6% 0.0%
警察職 52.2% 3.8% 44.0%

参照:総務省「平成30年地方公務員給与の実態

 

上記の通り、高卒が占める割合は明らかに少ないです。

中には警察職・技能労務職など、高卒が大卒と同等の割合、もしくは高卒が多い職種もありますが、多くは圧倒的に大卒が多く、その大半を占めています。

イケベ
ちなみに、労務職というのは労働系の仕事のこと。事務職に対して労務職という言葉が使われています。

民間企業でも低学歴者は労働系の求人が多いですが、公務員でもそれは変わらないということですね。

大卒者の多い公務員では、昇進するのもやはり大卒者が先。

スタート段階で学歴により収入に差があるのはまだわかるにせよ、その差は小さくなることがなく、むしろ年数を経ていくにつれさらに広がってしまうのが公務員。

結局、公務員は学歴社会。

中卒よりも高卒、高卒よりも大卒の方が出世もしやすく給料も上がりやすいのです。

公務員は仕事満足度でワースト5

中卒で公務員になったとしても、仕事に対する満足度が上がらないという点も問題のひとつ。

公務員は安定した仕事で収入面も悪くないため、その満足度は高そうなイメージがありませんか?

しかし実際には公務員の仕事満足度はすごく低いことが統計結果により明らかになっています。

 

▼17業種別の仕事満足度ランキング

 

下から5番目が公務員ですね。

他の業種と比較した時に公務員の仕事満足度はこれほどまでに低いというのは意外。

さらに、公務員だけに注目し、その仕事満足度を数値化したデータを見てみましょう。

 

▼公務員の仕事満足度分析ヒストグラム

引用:PRITIMES「17業種別の仕事満足度ランキング発表!ソーシャルリスニングで遂に真実が判明

このデータでは、一番右の「1」が仕事に100%満足している状態で、左の「ー1」が100%不満である状態を示しています。

0が圧倒的に多いですし、0に近い0.1や0.2もかなり高い数値となっていますね。

このデータが示しているのは、「公務員は可もなく不可もない」と感じている人がかなり多いということ。

「やりがいを感じて充実した毎日を送っている」というような公務員は現実かなり少ないことがわかります。

中卒は公務員か民間企業に就職するか1度は考えるべき3つの理由

h2見出し画像
イケベ
中卒から挽回するためには、公務員になるのが一番!とは言えません。

公務員でなくても民間企業に就職することで成功できる可能性も当然あります。

ここでは、中卒のあなたが「民間企業に就職する」選択肢を検討すべき理由について解説します。

専門スキルを習得することができる

中卒の学歴を挽回するためには、何かしらの専門スキルをもっておくことが非常に大事です。

民間企業に勤めることで、専門スキルを身につけることが可能なケースはたくさんあります。

民間企業で身につくスキルの例
  • 営業スキル
  • 各種ITスキル(プログラミング・Webデザインなど)

特に上記のスキルは汎用性が高く、後に転職する際にも確実に役立てることができます。

イケベ
特にIT系の会社は学歴よりもスキル重視の傾向にあるので、スキルをしっかり身につけることで、その後大きくステップアップする可能性も見えてきます!

中卒の学歴で確実に高収入の仕事に就くためには以下が最も成功率の高い方法。

  1. スキルを身につける
  2. 実績を積む
  3. スキルと実績を提げて転職・独立する

公務員の場合、第一段階のスキルを身につける機会がそもそも極端に少ないため、上記の方法で成功への道を歩むことはほぼ不可能。

だからこそ、民間企業へ就職する選択肢を検討する価値が大いにあるのです。

副業収入を稼ぐこともできる

原則として副業がNGである公務員と比較して、民間企業に勤めれば多くの場合副業は認められています。

民間企業に就職するメリットの中でも「副業収入を得られる」点はかなり大きく、ゆくゆくはその副業を本業にすることも可能。

もちろん、実際に副業で稼ぐためにはそれなりのスキルが必要。

「スキルなんて簡単に身につけられないし、どうせ副業でかせぐのも無理だろう」と思った方、スキルは今から身につけることができるので心配はいりません!

ここで紹介したいのが月額制のWebマーケティングスクール「Withマーケ」です。

Withマーケでは、マーケティングの基礎から専門知識までをオンラインで幅広く学ぶことができます。

イケベ
Withマーケは、まさに中卒がこれから「実際に稼げるスキル」を習得するのにぴったりなサービス。

費用も手頃で何より月額制なので安心!

たくさんの方が実際にWithマーケでこつこつとスキルを習得し、専門職への就職を成功させていますよ!

内容やプランなど、Withマーケの詳細についてはこちらからぜひ覗いてみてくださいね。

転職や独立など柔軟に行える

民間企業の良いところは、転職や独立などの将来の選択肢が残されていること。

公務員から民間企業への転職も不可能ではありませんが、前述の通り特に専門スキルが身につきにくい公務員を積極的に雇いたがる民間企業は少ないです。

となると、民間企業でスキルを身につけ、その後転職する際にスキルをアピールすることで、中卒でも十分に優良企業に就職することが可能になるというわけです!

イケベ
一度公務員になったら民間企業への転職が難しくなるため、その先もずっと公務員で居続けるしかなくなってしまいます。

中卒で民間企業へ就職する場合には、企業選びがとても重要なカギを握ります。

企業選びを間違えると、せっかく就職したのにスキルが身につかないという残念な結果になってしまうからです。

中卒が選ぶべき民間企業
  • 学歴重視でない
  • 営業やIT系など将来的に稼げるスキルが身につく
  • スキルアップできる場が十分に用意されている
  • 転職時にアピールできる実績が積める

ただ、上記のような会社に中卒で採用されるケースは少ないのが現実。

だからこそ、民間企業をターゲットに就活する前にスキルを身につけておくのが賢明です。

イケベ
Withマーケでスキルを身につけてから就活すれば、今の状態よりも確実に優位に立てます。

社会に出るタイミングは遅れてしまうかもしれませんが、まずスキルアップに時間をしっかり割くことの価値は大きいですよ!

中卒でも例外的に公務員になる4つの方法

h2見出し画像
イケベ
最後に、ここまで読んでいただいた上で、「やっぱり公務員になりたい」と思った方向けに、中卒で公務員になるための4つの方法をご紹介します。

自衛隊に入隊希望する

自衛隊の「一般曹候補生」なら、中卒でも目指すことは可能です。

この場合に最も一般的とされるルートは、神奈川県横須賀市にある「高等工科学校」へ入学すること。

 

高等工科学校とは

  • 将来自衛官になる人たちを要請する陸上自衛隊の学校
  • 課程終了時には高卒資格も取得
  • 自衛隊を目指すための最短ルート
  • 特別職国家公務員「自衛隊員」扱い
  • 生徒手当が支払われる

参考:陸上自衛隊高等工科学校ホームページより

つまり、学校に入学するといっても手当は支給されるため生活に困ることはありません。

ちなみに、一般曹候補生は約2年9ヶ月に渡る基礎訓練と教育訓練を終了後に、「3等曹」として全国の部隊に配置されます。

そして、4年目になると「幹部候補生部内選抜試験」の受験資格を得られます。

この試験に合格すれば幹部自衛官への道が開け、中卒からの挽回と呼ぶにふさわしい出世街道を歩める可能性もあります

公安職(消防士や警察官)に応募する

中卒でも高卒認定試験に合格し「高卒同等」の資格を得ることで、消防士警察官を目指すことが可能になります。

参考までに消防士の募集要項を見てみましょう。

 

▼消防士の募集要項

区分 対象者 年齢制限
Ⅰ類(上級) 大学の卒業者、または卒業見込み者向け 22歳以上30歳未満
Ⅱ類(中級) 短期大学もしくは専門学校の卒業者
または卒業見込み者向け
20歳以上30歳未満
Ⅲ類(初級) 高校の卒業者、または卒業見込み者向け 18歳以上22歳未満
専門系 大学の卒業者、または卒業見込み者 22歳以上30歳未満

 

中卒で高卒認定取得済みの人は、「高卒」の条件を満たしたことになるため、この場合はⅢ類(初級)へのチャレンジが可能ですね。

警察官も同様で、高卒でもチャレンジできる区分があります。

どちらにせよ中卒のままでは目指すことができない消防士と警察官。

まずは高認試験を受けることから準備をスタートしましょう!

地方公務員に応募する

中卒でも高認試験に合格することで目指せる職種に地方公務員があります。

地方公務員とは、地域に根付いた仕事ができる職種。

地方公務員はそれぞれの自治体により試験が実施されているのが特徴で、その詳細も若干地域ごとに異なります。

決して全ての地方公務員職が目指せるわけではないため、こまかな募集要項については各自治体のホームページなどから確認しておく必要があります。

国家公務員の一般職に応募する

最後に紹介するのは国家公務員の一般職

一般職の国家公務員試験に合格すれば、国家公務員として各行政機関に配属され、デスクワーク中心の事務仕事をすることになります。

中卒者がチャレンジできるのは「高卒者向け」に実施されている試験です。

つまりこちらの職種も「高卒認定試験に合格」しておくことは必須条件

国家公務員を目指す際に気をつけるべきは年齢です。

国家公務員一般職の受験資格は中学卒業後2年が経過した後、5年を過ぎる前の間のみ。

上記のタイミングでしか中卒者が国家公務員を目指すことはできません。

あなたがもし今中学卒業後2年以上5年未満に該当しているのであれば、検討してみると良いでしょう。

まとめ

今回は中卒で公務員を目指すことをテーマに、公務員を目指す難易度や、公務員になることで得られるメリットやデメリットなどについて細かく解説しました。

結論、中卒が公務員になったとしても学歴を完全に挽回できるとは言えません。

確かに公務員になることで、安定した収入が得られ、世間からの見え方が良くなるなどのメリットはあります。

ただし、あなたがもしも「高収入を稼ぎどんどんキャリアを積んでいきたい!」と思っているのなら、民間企業も検討する価値は多いにあると言えます。

公務員になることは簡単ではありません。

「中卒から公務員」の選択が、確実にあなたにとって良い選択であると言えない場合は、他の選択肢を十分に検討する必要がありますね!

就活で内定無双したい23卒・24卒のあなたは読まなきゃ損ですよ.. ↓
※ 特に自分自身に誇れる経験やスキルがない大学生にこそ、是非読んで欲しい内容となっています。
オススメ記事:『2022年、就活で勝てる大学生は個人で稼いでいる』

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です