「新卒で社内SEになるのはやめとけと聞くけど実際のところどうなんだろう・・・」
おそらく、新卒で社内SEを視野に入れている方は、このような不安を感じていることでしょう。
実は、新卒で社内SEになるのはやめとけと聞くが、全ての人に当てはまるわけではありません。
実際に、新卒で社内SEになって毎日楽しく業務に打ち込んでいる人もいれば、自分とは合わず違う職種に転職している人もいます。
もしあなたが新卒で社内SEになるのを考えているなら、ぜひこの記事を読みこんでください。
そして新卒で社内SEになるべきか、その真相を知ることができるはずです。
では、早速見ていきますね。
新卒で社内SEになるにはスキルは必要なの?【必要ありません】
新卒で社内SEになるにはスキルは必要ありません。
なぜなら、新卒で企業に入る際にスキルを有しているということは重視されていないからです。
キャリア採用という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
キャリア採用とは、スキルを保有している就活生を即戦力として採用することを表しています。
その場合だとスキルを持っていると有利になりますが、キャリア採用とされていない場合には必要ないのです。
そもそも新卒就活生はスキルを有さず入社してくるのは、企業も承知の上です。
ここで、採用時に評価される項目を表しているグラフを見てみましょう。
引用:「就活白書」
このように新卒でスキルを重視しているところは少なく、「人柄や企業に対しての熱意」を見て採用することが多いのです。
新卒で社内SEになった場合の業務内容とは?
簡単にいうと社内SEは、機械に一番と言っていいほど詳しい人みたいな感じです。
下記で、社内SEはどういった仕事をするのか表にまとめてみました。
業務分野 | 業務内容 |
自社のシステム構築 | 勤怠管理システムの運用サポート
要望されたシステムの構築 |
システムの運用・保守 | 社内に導入したシステムの障害発生等がないかみる
システムが正常に動いているか確認する |
ヘルプデスク | 社員に対して機械や社内システムの使い方の対応
故障対応 |
ITシステムの導入を検討・開発 | 会社の業務やコスト削減になるITシステムを検討する
ITシステムを開発する(企業によっては外注) |
仕事をする上で取引先が存在しますが、社内SEの場合だとその相手が自社内の人ということになります。
新卒で社内SEになるのはやめとけと言われる5つの理由とその真相
新卒で社内SEになるのはやめとけと言われる5つの理由とその真相を紹介していきます。
- 専門的なスキルが身につかない
- 社内SEに将来性がない
- 社内調整をするのが大変とされている
- コードを書かせてもらえない
- 無駄な資料作成が多い
それでは早速見ていきましょう。
1.専門的なスキルが身につかない
社内SEでは専門的なスキルを扱う業務を行わないので、専門的なスキルが身につかないことは事実なのです。
このような言い方をすると、SE=専門的なスキルが身に付かないと思われがちですがそうではなく社内SEに限られていきます。
以下で、社内SEとSEの違いをまとめてみました。
社内SE | SE |
業務をスムーズに行うための支援など | ITシステムの構築とその運用保守など |
このように、SEだとシステム開発を主とするので専門性のスキルを身につけることが可能になってきます。
しかし、社内SEでは社内でわからないことがあったら教えたり幅広い業務を行うので、専門的なスキルが身につきません。
2.社内SEに将来性がない
社内SEでは、専門性の高いスキルを求めていくのは難しいですが、企業内での出世を見込めるるので「将来性がない」は事実ではありません。
繰返しになってしまいますが、社内SEの業務内容として「システムの運用」・「システムの効率化」などが挙げられます。
そのため、SEのようにガッツリとシステム開発に携わることはないので、専門性の高いスキルを活かしてキャリアを高めていくことはできません。
しかし、その代わりに社内に関わる業務全般を担っていくので、自社内でのキャリアを高めることは可能になっていくのです。
3.社内調整をするのが大変とされている
あくまでも社内SEの仕事をする相手は社内の中の人なので、社内調整が大変とされているのは事実です。
IT関連の企業ではないと、社員がITについて詳しいなんていうことはありません。
「この機械の使い方を教えて欲しい」、「システムが使いにくいからシステムの効率よくしてほしい」とか要望が社内から寄せられてきます。
しかし社内SE同士だとシステム用語を使っても話は通じますが、システム用語がわからない社員にわかりやすく説明するのはかなり大変です。
そのため納得のいくように説明する必要があるので、社内調整が大変でストレスを感じてしまうという方も少なくありません。
4.コードを書かせてもらえない
SEがコードを書くときを挙げるとするならば、システム開発していく中でも下流工程で主に使います。
しかし、社内SEでは同じSEでも自社内で必要なシステムの企画をする上流工程を担うので、コードを書かせてもらえないのは事実です。
手を動かすというよりかは社内SE間でどういうシステムを導入すべきか企画し、何もない状態から少しずつ形にしていくイメージに近いです。
企画したものを社内SEが実際にコードを書いて動かしたりはせず、ほとんどを開発ベンダーに外注してしまいます。
システム開発をする際は、社内SEと開発ベンダーで工程を分けて行なっているのです。
5.無駄な資料作成が多い
システムを構築したり運用するときには何でもかんでも資料にまとめることがあるので、無駄な資料作成が多いのは事実です。
例えば、システムを開発するとなったら開発にあたり提案書をまとめていかなければなりません。
提案書を元にシステム開発していきますが開発は外注に任せるので、進捗管理なども資料にして社内で共有する必要があるのです。
さらに、社内にシステムを導入したとはいえ予期せぬ出来事が起こり、トラブルの報告等も資料にまとめていく必要があります。
何かをする際だったり、その都度資料作成を行う必要があり、資料作成で1日が終わってしまうということもあるほどなのです。
新卒で社内SEに向いていない人の3つの特徴
新卒で社内SEに向いていない人の3つの特徴をまとめました。
- マルチタスクが苦手な人
- プログラミングスキルを身に付けたい人
- 評価されない業務内容に不満を持つ人
それでは、1つずつみていきましょう。
1.マルチタスクが苦手な人
社内SEの仕事のイメージとしてパソコンに向かって作業していると思っているかもしれません。
しかし、社内SEでは業務をこなしつつも、突然社員に対して機械やシステムの使い方の対応するなど複数の作業を同時に並行するときが出てくるのです。
その日には入っていなかったであろう緊急の業務やシステムトラブルの対応など、予期せぬ出来事が毎日のように起きます。
そのため、1つのことを終わらしてから次の業務に移りたいという業務ごとで分けるようなシングルタスクを好む方には向いていません。
2.プログラミングスキルを身につけたい人
ただただプログラミングスキルを身につけたい人に社内SEをオススメすることはできません。
なぜなら、プログラミングを使うことはあっても修正程度であまり使うことはないからです。
システム開発をするのに、上流工程と下流工程に分かれて行っていきます。
上流工程 | 下流工程 |
社内で要望されたことを元に設計書を作る | 設計書を形にしていく |
このように上流工程と下流工程で分かれていますが、主にプログラミングを使うのは下流工程なのです。
しかし、社内SEでは上流工程を基本的に扱うことが多く、下流工程は開発ベンダーにやってもらっています。
開発ベンダーはプログラミングに触れる機会があっても、社内SEではあまり触れることはないのです。
どうしてもプログラミングを学びたいという方は、プログラミングは独学でも習得可能なのでこちらの記事を参考にしてください。
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3.評価されない業務内容に不満を持つ人
社内SEのような間接部門では、製造・開発・営業・販売といった直接的に企業の売り上げに結びつく部門ではないのです。
製造・開発・営業・販売といった直接部門では、具体的に売り上げの数値が出てどれぐらいの成果があったのかを一目で見ることができます。
個人に置き換えても、この人は何件営業をとってきたか数字で評価することができますよね。
しかし、間接部門では具体的な数値での成果を図ることができないので、評価しずらい傾向にあるのです。
そうはいっても、直接部門では補えない仕事を間接部門で業務を行ったりしているので、企業にとっては両者とも欠かせない存在であります。
その一方で、社内SEは評価されにくい業務というのは確かなので、評価に結びつかない業務をしたくないなら社内SEをおすすめできません。
新卒で社内SEに向いている人の3つの特徴
新卒で社内SEに向いている人の3つの特徴をまとめました。
- 上流工程に携わりたい人
- プロジェクト単位で最後まで関わりたい人
- 社内調整にストレスを感じない人
それでは、1つずつみていきましょう。
1.上流工程に携わりたい人
1つ目は、上流工程に携わりたい人です。
なぜなら、社内SEは何もない状態から形をなしていくといった上流工程を担うことが多いからです。
先ほども言ったようにシステム開発するには、上流工程と下流工程に分かれて行います。
家を建てる例で上流工程と下流工程に当てはめると次のようになるのです。
上流工程 | 下流工程 |
これから建てる家の設計図を作る | 設計図を元に家を作る |
このように、上流工程では社内で出てくる要望などを無形な状態から形にする一方で、下流工程では形になったものを構築しています。
社内SEが主に担うのは前者の上流工程なので、無形から形作るのに携わりたい人は向いているのです。
2.プロジェクト単位で最後まで関わりたい人
2つ目は、プロジェクト単位で最後まで関わりたい人です。
なぜなら社内SEでは、長期間を通してシステムの構築・導入から運用までのすべてに携わるからです。
実際に、何かものを売っている会社ではブロジェクト単位で最後まで関わらずに分業して行っています。
商品を世に出していく流れとして、
企画部(企画)→営業部(営業)→広報部(PR活動)→販売
このように、各部門で何をするのか変わってきます。
企画部だったら、企画して製品化したらまた新たな商品を企画してというように、次から次へと新たなことをやるのです。
営業やPR活動は違う部署が行うので、販売するまで全てを関わるということはありません。
3.社内調整にストレスを感じない人
3つ目は、社内調整にストレスを感じない人です。
まず、社内で起こったシステムトラブル等は全て社内SEが在籍している部門に問い合わせが寄せられます。
他の社員はシステムや使い方について詳しくないので、社内SEがシステムトラブル等に関して対応していかなければなりません。
プリンターの使い方わからない等を社内SEが使い方を教えますが、お互いに言葉のズレで内容を理解されないこともあるのです。
そうすると、いくら教えても伝わらないといったことが生じて、嫌になってしまう人も出てきてしまいます。
新卒から社内SEになる方法
新卒から社内SEになる方法は、新卒採用試験を受けて内定をもらうことです。
新卒で募集している企業が少ないので求人数が他の職種と比べるとかなり少ないですが、新卒で募集している企業もあります。
受けるときの注意点として、社内SEが属している情報システム部門がある企業を新卒で受けてもいいのですが、入社後に必ずしも配属されるわけではありません。
そのため、求人サイトで「新卒 社内SE」と絞り込んで入社後に社内SEの仕事をできる企業であるかを確かめて受けましょう。
新卒では、スキルといった技術面を評価するのではなく人柄や企業に対する熱意をみて採用してします。
企業側に「この企業に入社して社内SEになりたい」ということを伝えて内定を勝ち取ってください。
そして先ほども言ったように、新卒社内SEの求人数は少ないので探しきれないという方はエージェントを利用して企業を探してもらうといいでしょう。
特にITに特化したエージェントでは、たくさんの社内SEの求人と出会わせてくれるので登録しときましょう。
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まとめ:以上を踏まえた上で新卒で社内SEが合うか合わないか決めよう
今回の記事はでは、以下のことについてまとめてみました。
- 新卒で社内SEになるのはやめとけと言われる5つの理由とその真相
- 新卒で社内SEに向いていない人の3つの特徴
- 新卒で社内SEに向いている人の3つの特徴
ここまで見てきたら、実際のところの社内seはどういうものなのかを知ることができたと思います。
それを踏まえて新卒で社内SEが合うか合わないか決めましょう。
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