世の中の向き不向きの基準は曖昧だ。
これは好き嫌いの基準によく似ていて、英語が苦手で嫌いだった生徒が、テストで高得点が取れたあたりから英語好きになることがよくある。
だからこそ、一時の感情で向き不向きを判断すると、人生レベルで損をすることになりかねない。
そこで本記事では、Webマーケティングが向いているか判断するための本質的な情報を厳選した。
前置きはこのぐらいで、早速解説していこう。
目次
Webマーケティングが向いているか考える前にやるべき3つのこと
まず、そもそも向いているかどうかを頭で考える前にやるべきことが3つある。
情報が集まってない段階から、いきなり頭で考えると間違った判断をしてしまう可能性の方が高いからだ。
向き不向きの判断の前に、これだけはやって欲しいので、一緒に1つ1つ見ていこう。
1.業務内容の辛い部分を知る
仕事を探す時に、やりたいこと軸で探す方がほとんどだが、やりたいことなんて本当に決まっているのだろうか。
よくよく考えてみれば「やりたいことなんてない」という方がほとんどではないだろうか。
そのため、やりたいこと軸ではなく、やりたくないこと軸で仕事を探すべきだ。
Webマーケティング職の業務内容は、多岐に渡り、一見花形でかっこいい印象があるかもしれないが、実はかっこいいイメージの裏に辛い部分が隠れている。
何を辛いと思うかは人それぞれだが、人が辛いと思うことのほとんどは『人間関係』に関することがメインなので、
Webマーケティング職の中で特に人間関係が関わる業務内容に注目してみるといいだろう。
2.全体像を勉強をしてみる
Webマーケティングの中身を知らないのに、向き不向きの話はできないはずだ。
Webマーケティングの中でも多くの分野が存在し、全てを把握することは難しいが、全体像を理解する程度の知識はないと向き不向きを判断できない。
といっても、書籍で学習すると実務に必要な知識とかけ離れてしまうため、無意味な勉強となってしまう場合の方が圧倒的に多い。
そうは言っても、いきなりWebマーケティングスクールに通うのは見当違いすぎる。
そもそも、料金が高く、何十万もかかるのに『全体像を勉強する程度』にそこまでお金をかけられるはずもない。
そんな時に間違いないのが月額4,980円のWebマーケティングスクール『Withマーケ』だ。
もし、学習した上で「違うな」と判断すれば、1ヶ月で辞めることが可能な点で利用しやすいはずだ。
Webマーケティングの全体像が知れる上に、実際のプロマーケターが実践で使っている生のノウハウを習得し放題の環境だ。
さらに、学習中に分からなくなった際には、無制限Q&Aサービスを利用し、いつでも専門家に質問回答してもらえるのも人気だ。
ちなみに、このQ&Aサービスは、学習内容以外の質問にも積極的に対応しているため、
現役Webマーケターが現場で困ったことやキャリアで悩んでいること等、Webマーケティングに関係する全ての質問に対応してくれる。
3.Webマーケティングのアイデアを出してみる
最後は、『Webマーケティングのアイデアを出してみる』ということだが、ピンとこないはずだ。
なぜWebマーケティングのアイデアを出すことが必要なのか。
それは、アイデア出しこそWebマーケティングの醍醐味だからだ。
アイデアを導き出す過程が楽しめないと、向き不向きの前に好きになれない。
- どうやったらユーザーに刺さるコンテンツが作れるのか
- ◯◯というサービス(商品)をもっと売るにはどうすればいいのか
上記のようなテーマでアイデアを考え、自分勝手に仕掛けを考えてみよう。
正解もなければ、不正解もないので、自由に考えてみることが大事だ。
紙に書いたり、ワードでいろいろとメモしてみてもいい、絵を描いてみてもいい。
考えを巡らせ、ユーザーがどうなるのか想像することが少しでも楽しめないか。
これがWebマーケティングの面白いところの1つだ、ぜひ遊びだと思って試してみて欲しい。
Webマーケティングが向いている人の本質的な5つの特徴
最初に断っておきたいが、向き不向きはあれど、好きなら絶対に諦めずにやるべきだ。
これからあえて、Webマーケティングが向いている人の特徴について解説していくが、諦めて欲しくて解説するのではない。
向いている人の特徴を知ることで、あなたが向いている人に近づけるようにセンスを磨くためだ。
では、改めてWebマーケティングが向いている人の特徴について解説していく。
1.自分で問いを作ることができる
他の記事には、『好奇心』や『計算が得意』などがWebマーケティングに向いている人の特徴として挙げられているが、まるで見当違いだ。
誰しも興味のあることには好奇心を持ち合わせているし、計算が得意なこととWebマーケティングは直接的に関係しない。(計算に至っては、ツールやエクセルが計算してくれる)
では、どんな要素でWebマーケティングに向いているかを考えるべきかというと『自分で問いを作ることができるか』という要素がまずは挙げられる。
何か問題が起きた時に、「◯◯なんじゃないか?」という仮説が必要なはずだ。
仮説を立てて、課題を解決していくはずだが、解決するためには問いを作ることが重要になる。
日常生活でもいい、問題を解決する時に問いを作ることができるのか、自分自身の過去を振り返ってみるといいだろう。
2.完璧主義ではない
Webマーケティング職は、様々な問題が起こる職種でもあり、変化も早いのが特徴だ。
そんな中、一つ一つに神経質になっていては、本質的な議論ができない。
なぜなら、全体を俯瞰して見る力がWebマーケティングには非常に重要で、一部の結果を分析したところで大幅な改善はできないからだ。
勘違いしないで欲しいのは、仕事に対して妥協していいというわけではないことだ。
あくまで結果を出すのが仕事なので、そういう意味でも結果を出せる人材となれるのは完璧主義ではない人だということを覚えておいて欲しい。
3.他人の行動に対して想像力を働かせられる
Webマーケティングは数字と向き合っているのではない、人と向き合う仕事だ。
なぜなら、広告を見るのはあくまでも人であり、商品やサービスの利用を決めるのも人だからだ。
だからこそ、他人の行動に対して想像力を働かせられる能力が求められる。
この人は、なんでこんな行動を取ってしまったのか、なんでこの人は怒ったんだろう、という風に考え、自分なりに考察することが必要だ。
そうした日常の積み重ねがWebマーケティングに必要な素養を養ってくれると言える。
Webマーケティングについて書籍で学ぶ前に、もっと大切なことは日常に転がっているということだ。
4.他人の思考に対して想像力を働かせられる
先ほどは、『他人の行動』にフォーカスして解説したが、今度は『他人の思考』についてフォーカスしていきたい。
行動からも思考が垣間見えるが、行動に見えない日常的な思考を考えることも大切だ。
どんな性格で何か好きか、その理由は、、という風に思考にフォーカスして想像力が働かせられることもWebマーケティングの素養を測る上で重要な要素となる。
常に思っている思考は、必ず商品・サービス購入に結びついていることが多く、分析した数値から思考を想像することが可能だ。
そうすることで、どんなWebマーケティング施策を打つことが必要なのか考えることができるわけだ。
5.新しい情報・ツール等に抵抗がない
Webマーケティング業界は、最新情報の流行り廃りが早い。
そのため、「あの時は◯◯だったけど、今は■■だ。」という感じの方針変更は結構な頻度であるわけだ。
また、情報だけではなく、最新ツールも続々と出てくるため、1年過ぎるだけで多くのできることが増えるわけだ。
そうした流れについていけないと、本来はAというツールを使えばすぐに分かったことが、長い期間と労力をかけて調査しないと分からないということになりかねない。
では、「新しい情報をすぐ受け取れるようにしておけばOK」という話かというと、実はそうではなく、『新しい情報に抵抗がない』というメンタル面の課題がクリアできていないといけない。
多くの人は、情報が多すぎることに抵抗があり、整理することをせず、自分に必要な情報を手にできていないわけだ。
この差は、数年で驚くほどの差を生んでしまうため、Webマーケティングに向いているかの最後の特徴として解説させていただいた。
Webマーケティングの専門領域別で向いている人を5つに分類
先ほどは、Webマーケティング全般に言える、向いている人の特徴についてだった。
この章では、専門領域別で向いている人の特徴を解説していこう。
それぞれで業務内容はかなり違うため、1つ1つ丁寧に解説していく。
1.Webメディア運営に向いている人
Webメディア運営とは、当メディア『シンクノ』のようなオウンドメディア運営のことを指す。
記事を制作し、アクセス数を集めながら、顧客育成を進め、結果的にサービスを知ってもらい、利用してもらうことを目的としているわけだ。
Webメディア運営は、短期決戦では終わらず、長期的にどう運営していくかを考えながら運営していく必要がある。
アクセスしてくるユーザーに対して、ユーザーを理解し、どんな施策を打てばいいのかを考える必要があるわけだ。
そうでないと、ただ記事が投稿されるだけのメディアとなってしまい、売り上げに結びつかないわけだ。
メディア運営ではより多くのアクセスを集める関係で、サービスに興味がある読者がアクセスしてくる割合の方が少ないため、
よりユーザー理解をしておかないとサービスに興味を持ってもらうことができない。
そういうわけで、Webメディア運営は、『ユーザー理解』を一番必要とする媒体だと覚えておこう。
2.Web広告運用に向いている人
ここで言うWeb広告運用とは、リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告の類を指す。
資金を投下し、広告をWebメディアやアプリ、GoogleやYahooの広告枠に出すことになるが、最近はツールのAl導入により、ある程度自動でターゲットに合った広告を出してくれるようになった。
とはいえ、『どんなターゲットに広告を出すか』という大まかな方針は考える必要があり、
広告を出した後にすぐ結果が数値で返ってくるため、『数値確認→仮説→改善→実施』というサイクルを回していく必要がある。
Web広告運用は、バランスよくPDCAサイクルを回すこととスピード感がより求められる仕事だ。
そのため、数値分析ばかりやっているWeb広告運用者もダメだし、実施ばかりに気がいって『数値確認→仮説→改善』を怠っている運用者もダメだ。
これらをバランスよくやりつつ、スピード感を失わない人が向いていると言えるだろう。
3.SNS運用に向いている人
SNS運用は、利用方法がいろいろとあり、運用方法によって向き不向きが変わってくるが、
多くの企業は『フォロワー増やし』を一番のKPIとして追っている場合が多いため、本質的ではないが『フォロワーを増やすこと』にフォーカスして向き不向きを解説したい。
SNSでフォロワーを増やすのには、大きく2つのパターンがある。
- 企画(イベント)を行う
- バズ投稿を作成する
大まかに言うと、この2つしか存在しない。
SNS上の企画とは、有料級のプレゼントを無料で配布する等の企画で、受け取り条件としてフォローをしてもらうものだ。
どんなユーザーをフォロワーに集めたいのかを考えるところから考え、求めているプレゼントを用意する必要がある。
『バズ投稿を作成する』については、拡散性を考慮し、SNSごとの特徴理解が非常に重要になる。
SNSという世界の中で、どのようにハックすれば良いのか、ゲーム攻略要素が強いのがSNSだ。
また、コツさえ掴めば継続することで右肩上がりに増えていく傾向もあるため、フォロワーを増やす観点ではハックしてしまえば非常にイージーモードになってくるだろう。
そういうわけで、SNS運用は、ゲーム攻略を楽しめて、やり込めるかというところにかかっている。
4.動画メディア運用に向いている人
動画メディアの最大手はYoutubeだが、今やテレビ以上の視聴率だ。
Youtubeでもテレビ化が進み、クオリティは年々増していると言えるだろう。
Youtubeに必要な要素として、
- 企画力
- 動画編集力
上記の2つがあり、特に動画編集力が求められる。
なぜかというと、編集力がないと考える企画の幅も狭まってしまうからだ。
「この企画は表現が難しいからやめとこう」といった形で諦めが出るのではあれば、企画アイデアがあっても実現できないわけだ。
映像系の仕事は、デザイン性の高い仕事でWebマーケティングの合理性も持ち合わせないといけないバランス型のお仕事だ。
そのため、動画メディア運用に向いている人は、ビジュアルにこだわりがあり、そのビジュアルを説明できる合理性がある特徴を持っている。
5.リストマーケティングに向いている人
リストマーケティングは、メルマガやLINE@などのアカウント運用のことを指す。
同じユーザーに対して何度も連絡するわけなので、マメさが非常に重要な仕事となる。
あなたが、日頃からメールやLINEをマメに行うタイプであれば、リストマーケティングはあなたに向いている仕事だと言えるだろう。
加えて、何度も同じユーザーとコンタクトを取るわけなので、ユーザー理解も深くなければ、重要な局面でサービスや商品を購入してもらう繋がりすることはできないだろう。
まとめ
記事を執筆する上で、『Webマーケティングが向いている人』というのはネット上でどのように考察されているのか確認した。
文中でも言ったが、結論から言うと、どの記事も実務経験を積んでいるとは言い難い内容ばかりだった。
そうした状況に課題を感じ、実務経験からなるべくリアルに近い情報をと思い、執筆したのが本記事だ。
様々な方々から意見を聞きながら執筆したため、最後になったが感謝を述べて本記事を結びたい。