Webライターになるにあたり取得しておくべき資格や検定はあるのだろうか。
Webライターは、Web関連の職種の中でも特に人気が高い。
その理由は、特別なスキルや資格を持たなくても目指すことができる敷居の低さだ。
Webライターには検定や資格が関係ないのかと言えばそうではない。
検定や資格を取得しておくことで、高単価案件を獲得しやすくなり、より「稼げるWebライター」になれるメリットがあるからだ。
本記事では「Webライターにとって取得する価値の高い検定や資格」を紹介する。
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目次
Webライター検定・資格おすすめ5選【国家資格も含む】
高単価案件を獲得するためには、ライティングスキルを証明できるものや、専門分野における特別なスキルや知識を証明できる何かがあると良い。
資格や検定は、まさにその「証明」に使える切り札。必要不可欠ではないが、あると役に立つ場面は確実にある。
ここでは、Webライターが持っておくと有利に立てるおすすめ検定・資格について紹介する。
1.Webライター検定3級
出典:クラウドワークス公式
人気・知名度共にトップクラスのクラウドソーシングである『クラウドワークス』の中で提供されており、無料で受験することができるWebライター検定。
Webライター検定は3級から1級まである。その中でもWebライター検定3級は特にチャレンジする人の多い資格だ。
3級から1級まであるとなると3級は容易にパスできるのではと思いきやそうではない。
なんと、Webライター検定3級は合格率5%と言われる難関だ。
誰でもいつでもオンラインで受けられると聞くと、難易度が低いイメージを持つ人も多いかもしれませんが、実際は難しい試験です。
その分取得する価値のある資格であるとも言えます。
Webライターの登竜門的な資格として徐々に定着しつつあるWebライター検定3級、概要は以下にまとめた。
- Web上で受験
- マーク方式50問
- 無料で受験可能(2級・1級は有料)
- 再受験は14日後に可能
参考:クラウドワークス公式HP
Webライター検定3級取得のメリットは、クラウドワークス上で案件が獲得しやすくなることだ。
試験に合格すれば無条件でこのようにクラウドワークスのマイページ上に表示される。そのため、信憑性はUPし、資格のないライターよりも選ばれやすくなる。
もちろん、資格取得の過程でライティングに関する基本的な知識を改めて勉強し直すメリットも大きい。
クラウドワークスを使用する機会の多いライターなら、Webライター検定3級を取得しておいて損はないと言える。
2.ファイナンシャルプランナー
出典:日本FP協会
ファイナンシャルプランナー(FP)は、人の人生における夢や目標実現のための資金計画を立て、その計画を実行するサポートをするエキスパートだ。
ファイナンシャルプランナーの資格は国家資格である。(FP技能士)
ファイナンシャルプランナー資格は、お金に関する様々な知識を持っていることを証明できる資格だ。
資格を活かせる執筆ジャンルは主に以下の4つだ。
- 銀行
- 保険
- 証券
- 不動産業
ファイナンシャルプランナー資格と言えば、銀行や証券会社で働く人が保有しているイメージが強いが、実際には保険会社や不動産会社で活躍するケースも多い。
活躍の場が格段に広がるFP技能士の資格、概要についてまとめておこう。
- 国家資格
- 3級・2級・1級の3段階
- 3級取得に必要な勉強時間は80時間〜150時間
- 全都道府県に試験会場あり
- 試験実施は1月・5月・9月の年3回
- 受験料は6,000円(学科・実技それぞれ3,000円)
参考:日本FP協会ホームページ
FP技能士の有資格者は、保険・株・投資・資産運用などお金に関する深い知識を持っていると判断されるため、Webライターとしても案件獲得につなげやすい。
実際に、以下のような案件がクラウドワークスにも多数掲載されている。
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参考:クラウドワークス公式HP
FP技能士の専門分野に関わる記事は平均して単価が高いため、案件受注がしやすくなるだけでなく、収入UPにも繋げやすいと言える。
3.宅地建物取引士
通称「宅建(たっけん)」として知られている宅地建物取引士は、数ある国家資格の中でも人気の高い資格だ。
不動産会社が顧客に対して土地・建物の賃貸取引に関する重要事項を説明することができるのは、宅建士のみ。
宅建士の資格がなければ契約に関わる重要事項の説明をすることができない。このように、「宅建士でなければできない業務」は明確であり、その分資格取得を目指す人も多くなっているのだ。
宅建士の資格保有者が活躍するのは、主に以下の業務である。
- 不動産関連の営業・事務
- 住宅ローンを取り扱う金融機関の窓口や営業
- 不動産投資・資産運用のコンサルタント
有名、かつ人気の高い国家資格であり、その難易度もかなり高いことで知られている宅建士。概要を以下にまとめておこう。
- 国家資格
- 必要な勉強時間は約300時間
- 各都道府県で受験可能
- 年1回、10月の第3日曜日に実施
- 受験料7,000円
取得するメリットの大きな資格だが、その分必要とされる勉強時間も300時間と長いのが特徴だ。
宅建士の資格を取得する人の多くは明確な目標(就職先の企業や業種)を持っている。
このようなハイレベルの国家資格を取得しておくと、ゆくゆくWebライターに転向した場合にも、専門性が評価されやすく案件受注に繋がりやすいのは言うまでもない。
参考:クラウドワークス公式HP
上記の案件のように、宅建士の有資格者に限定しているものはやはり単価が良い。
4.日本化粧品検定
日本化粧品検定とは、化粧品を正しく使うための知識や、化粧品についての知識のスペシャリストを育成するための検定だ。
3級から1級までの3段階となっており、3級は無料でWeb上での受験が可能。
- 3級はWeb上でいつでも何度でも受験可能
- 2級・1級は年2回(5月・11月)実施
- 受験地
→札幌・仙台・東京・横浜・さいたま・千葉・静岡・名古屋・京都・大阪・福岡 - 受験料 2級:6,600円 1級:13,200円
コスメに関わるライティング案件は数が多いのが特徴だが、その分スキルや資格なしに応募できるため希望するWebライターの数も多い。
資格を持つことで、選考に残りやすくなり案件が獲得しやすくなるだけでなく、文字単価の高いコスメ関連案件を任されることが増えるのは大きなメリットだ。
参考:クラウドワークス公式HP
参考までに、上記案件はコスメ系ではレアな文字単価3円だ。募集人数はかなり多いが、資格を取得していれば採用されやすくなると予想できる。
5.キャリアコンサルタント
出典:日本キャリア開発協会
キャリアコンサルタントは職業上の経歴に関するアドバイスをする専門家である。
国家資格である「キャリアコンサルタント試験」をパスした後に、キャリアコンサルタント名簿へ登録されることで、正式にキャリアコンサルタントを名乗ることができる。
キャリアコンサルタントは2016年に国家資格となった新しい資格だ。概要は以下の通り。
- 国家資格
- 受験資格
実務経験3年以上または厚生労働大臣認定の講習過程を終了 - 年3回(3月・7月・11月)実施
- 受験料38,800円(学科・実技合計)
- 合格後に資格取得者登録料55,800円が必要
- 5年ごとに講習を受ける必要あり(費用30万ほど)
参考:日本キャリア開発協会
見ての通り、キャリアコンサルタントになるには高額な費用がかかる。
受験料と登録料で10万円近くかかり、さらにその後も5年おきに講習のための費用を支払わなければいけないのだ。
しかしながら、キャリアコンサルタントの資格を保有していることで、以下のスキルの証明になるため、価値はあると言える。
- 課題発見スキル
- 相手の話をよく聞く傾聴スキル
- 学術的な知識を元にした論理的思考
キャリアコンサルタントは、様々な業界の人事部を相手にする難易度の高い営業職だ。
コンサルタントになる場合に限らず、保有しているだけで箔が付く国家資格。
キャリアコンサルタントの資格を持っていれば、営業職や人材関連のビジネスコラムを執筆するライターとしても活躍できる。
参考:クラウドワークス公式HP
上記の案件も、文字単価は2円スタートだ。低単価の多いクラウドワークスでは、非常に単価が高いと言える。
Webライターが取得すべき資格や検定を選ぶ3つのポイント
Webライターで成功している人の中には、資格を保有していない人も多い。
つまり、Webライターで活躍する上で資格の取得が必須ではないということだ。
しかし、資格や検定を取ることで有利になる場面は多々ある。
大切なのは、以下の点を明確にすることだ。
- 資格・検定により何をアピールしたいのか
- 長期的に考えて取得するメリットがあるのか
- 目指すライターの種別にマッチしている資格を選べているか
ここでは以上の3点について、より詳しく解説していこう。
1.何を証明したいのか明確にして選ぶ
ライティングのスキルが高いことを証明するのであれば、ライター検定などが適している。
専門分野における知識があることを証明するのであれば、それぞれの分野に特化した資格・検定がものを言う。
このように、あなたが検定や資格取得にチャレンジするとして、一体何を目的としているのかは明確にしておく必要がある。
- 不動産関連のWebライターとして大きく稼ぎたい→宅建士の資格取得
- 金融系Webライターとして大きく稼ぎたい→FP資格取得
- ライティングスキルが高いことを証明したい→ライター検定1級を目指す
上記のように、何を証明したいのかを明確にした上で取得する資格を見極めよう。
2.長期的にライターを続けるかで選ぶ
今Webライターをしていても、今後は別のキャリアを描いている人も少なくない。
仮に、すでに目標としている次のステップが決まっている場合、取得する資格や検定はその未来のキャリアに繋がるものであるべきだ。
例えば、Webライターを続けるにせよ、
- オールジャンルのWebライターとして実績を積み上げる
- 専門分野を決めて受注する案件を絞り込んでいく
- 専門分野で高単価案件を取れるようになる
上記のような流れでステップアップができれば良い。
この場合はやはりメインとなるスキルはライティングスキルになるため、ライター検定3級、2級、1級を取得するのは理にかなっていると言える。
だが、仮に以下の流れだとしたら話は別だ。
- Webライターで実績を積み上げる
- 営業、コンサルのジャンルに寄せていく
- コンサル事業で起業する
やや極端な例だが、実際にこのように転身するWebライターも存在している。
この場合に重視されるのはライティングスキル以上にコンサルスキルである。
高額な費用がかかるキャリアコンサルタントの資格取得も、上記の例なら将来的に役に立つため、取得しておく価値は非常に高いと言える。
3.Webライターの様々な職種を把握した上で選ぶ
目指すWebライターの種別に合った資格を選ばなければ、苦労して資格を取得しても効果は薄い。
Webライターには様々な職種がある。
- SEOライター
- コピーライター
- セールスライター
- 取材ライター
- シナリオライター
上記は一例で、挙げればもっと細かく分類することも可能だ。
Webライターは職種によって必要とされるスキルが異なる。そのため、今後特化していきたいライター種別に関連の強い資格を取得しなければあまり意味をなさない。
- SEOライター
SEO検定、認定SEOコンサルタント - コピーライター
ザ・レスポンス認定セールスライター
「ザ・レスポンス」が行うマーケティングに特化した独自のトレーニングを卒業し、基礎的なセールスライティングの技術を持っていると認定したセールスライターのこと。
このように、Webライターの種別ごとに取得するべき資格や検定は異なる。目指すライター種別にマッチした資格を選ぼう。
実際にWebライターの検定や資格はどのように利用できるのか
Webライターに関連する資格や検定をどのように利用できるのかについても理解しておくべきだ。
ここでは、案件の募集要項に資格の有無を問う記載があるケースや、採用側の考え方、実際に資格や検定が決め手となり案件獲得にこぎつけたケースについて紹介していこう。
実際の募集要項にはどのような記載があるのか
Webライターの募集要項に、明確な条件が掲げられていることはそれほど多くない。
例えば以下のような記載が一般的だ。
- これまでにWeb媒体での執筆経験がある方
- 継続的にお仕事を行える方
- 週3本以上のライティング (4~6時間/本)
- PCでの作業が可能な方
経験者であれば基本誰でも応募できる、というような緩い条件設定だが、Webライターの募集要項には、このようにあまり厳しい条件が設定されていないのが一般的だ。
よほど専門性の高いトピックであれば、その業界での経験を求められることはあっても、ライティングスキルに関連する資格には触れられていない。
例を挙げると「ライター検定○級以上」などの記載はこれまで一度も見たことがない。
クライアントから資格保有の有無を聞かれることはほぼないため、資格を取得した場合は、自ら明確に何の資格を保有しているのかを伝える必要がある。
現役採用担当者は資格や検定についてどのように考えているか
募集要項に資格に関わる条件を設定していないのなら、資格を保有していようが意味がないのかと思うかもしれないが、そうではない。
採用担当者は、ライターを採用するときには主に以下の点に注目する。
- これまでの実績
- 執筆ジャンル
- ライター歴の長さ
- 人柄
最も重視するのは、これまでの実績、あわせてライターが執筆してきた文章である。資格を保有していること以上に重要なのが、やはり実際のライティングスキルだ。
採用担当側がライターに対して過去に執筆したものを提出するように求めるのは、どのような文章を書くライターなのかを知るためだ。
そして、仮にここで同等レベルの志望者が複数いたとする。
この場合はどこかで優劣を決める必要があるわけだ。このようなケースで、資格の有無が決め手となり案件獲得に至るケースはある。
実際に資格や検定を利用して案件獲得した事例
私の知る限りでは、資格や検定を利用して案件を獲得するケースはあまり多くない。
案件獲得に資格が決め手となるケースがあるとしたら、その多くはライティングスキルに直接関わらない分野の資格や検定を保有する人だ。
今回紹介した国家資格の中に、キャリアコンサルタントやファイナンシャルプランナーなど、Webライターとは全く関連のない資格がある。
これらの資格は関連するジャンルのライティング案件においては当然圧倒的有利になる。
以下は私の知人の例だ。
元FPとして働いていたのですが、コロナを期に会社を退職。それからフリーランスWebライターに転向しました。
初めのうちは案件獲得が難しいと言われていますが、私の場合FPの資格と実務経験があるため、文章力をあまり問われることなく簡単に案件を獲得できたのは非常にありがたかったです。
FPに関わるコラムを中心に、案件を多く任せてもらいながら実績を積みあげているところです。FPの経験をWebライターに活かすことはそれほどイメージしていませんでしたが、やはり資格を持っているだけで案件が獲得しやすくなると実感しました。
資格を持っているということは、その分野における専門的な知識やスキルを保有していることの証明になる。
そうなれば、専門性の高い記事が書けるであろうと採用担当者は期待する。そして結果的に特定ジャンルの案件が格段に獲得しやすくなるのだ。
Webライターは検定や資格以外にも案件実績が重要視される
先ほども触れた通り、検定○級や、資格保有云々以上に重要視されるのは、ライターとしての実績としてだ。
私自身がライターを採用する場合も、判断材料として最も重要なのは「実績」である。
以下は、知り合いのWebライターに「どんな実績をお持ちですか」と聞いた時に返ってきた答えだ。
英会話スクールのコラムをこれまでに1年間月10本(3000文字程度)書いてきました。記事のPV数は安定しており、実際に入会者数増加につながったとクライアントさまからもお褒めの言葉をいただいています。
私自身は英語を話すことはできません。ほぼ初級同等レベルです。TOEICのスコアもありませんし、英検も取得していません。
これまでの実績をポートフォリオに掲載していますが、それをみた別の英会話関係の企業様からのお問い合わせはコンスタントにあります。
文字単価は下限が2円、一般的にはそこそこ高単価だと思っています。私自身としては、実際の英語力以上に、英会話の分野で読まれる記事を書けるスキルの方が重視されているように感じます。
このように、安定して案件を確保しているWebライターが、必ず資格や検定を取得しているとは限らないし、実績のみで堅く案件の取得ができている例は多い。
どのようなメディアにどのような記事を書いてきたライターなのか。これが分かれば、資格や検定の有無はあまり気にならない。
資格や検定を保有しているか否か、よりも実績でアピールする方が効果的だ。
その先に、プラスアルファのアピールポイントとして資格や検定があると覚えておこう。
まとめ
特別な資格やスキルなしに目指すことのできるWebライターだが、検定や資格を取得しておくことで、Webライターとして成功しやすくなるのは確かだ。
今回紹介した検定や資格は一例であって全てではない。
案件獲得が全てネット上での文字のやりとりで行われるWebライターだからこそ、採用する側が興味をそそられる検定や資格を持っておくと、何もないライターよりも優位に立てる。
これからどのようなキャリアを構築していきたいのか、その道筋を明確にした上で、今後武器になるであろう検定や資格にチャレンジしておこう。
本記事を執筆しているタテイシです。
Webライターさんを雇いながら、様々なメディア運営を行っています。
Webライターは資格なしでも十分稼げる仕事ですが、やはり資格や検定を持っているライターさんは安心感が違いますね。