Webマーケティングの現場では、様々な専門用語が飛び交う。
その理由は、コミュニケーションを円滑にするために略語がたくさん生まれたからだ。
しかし、そのおかげで専門用語を覚えていない人にとっては意味が分からないことが多く、私もWebマーケティングを学び始めた時は戸惑ったことを覚えている。
そこで本記事は、様々な状況で使われる専門用語を分かりやすく解説することにした。
同じ専門用語でも分野によって若干意味が違うものもあるため、分野ごとに覚えるべき専門用語を解説していくことにする。
目次
Webマーケティング用語を把握すべき3つの理由
Webマーケティング用語が理解できていないと共通言語を失うことになる。
仮にあなたが、アメリカに住んでいるとして、英語を聞き取ることも喋ることもできなかったら、何もできないのではないだろうか。
専門用語を知らないと、そういう事態に陥ってしまう危険性すらあることを前提に、Webマーケティング用語を把握すべき理由について具体的に3つ解説していきたい。
1.書籍の理解度が爆発的に高まる
あなたはこれからWebマーケティングに関する書籍を何十冊と読み、学習を進めていくことになるだろう。
そうなった時にWebマーケティング用語を知らないと学習効率は恐ろしく落ちることだろう。
調べながらの学習で、読んでいる書籍の内容どころではないはずだ。
だからこそ、Webマーケティング用語は正しく理解し、その上で深い内容について知識を深めて欲しいと考えている。
2.リサーチ力が高まる
Webマーケティング用語を理解していると、調査する時に具体的にリサーチすることができる。
どんな状況かを専門用語を使い、正確に検索できるからだ。
逆に知識がないと、周りくどい検索になってしまい、欲しい情報にたどり着くまでに多くの時間がかかってしまうわけだ。
Webマーケターの仕事は、分からないことをリサーチすることではないため、そんなことにかけている時間はない。
だからこそ、Webマーケティングに関する用語は正しく使えるようになっている必要がある。
3.効率的で円滑なコミニュケーションが取れる
Webマーケターは、専門用語を日常的に使ってコミュニケーションを取る。
そのため、分からない用語があれば、様々な連絡事項を理解できないまま仕事を進めることになる。
私自身、専門用語が分からず、話している内容の半分も分からなかったこともあり、そうした経験は非常に気まずいものだ。
話が終わってから、改めてどういう意味だったのかを確認しに行かなければならないが、用語が分からないだけで劣等生とみなされることもあった。
一度劣等生とみなされると、非常に仕事がしにくくなるため、今後のパフォーマンスに大きく影響する。
そういった側面からも、Webマーケティング用語を覚えておくことは、まず最初に押さえておくべきことだろう。
全Webマーケティング職で知っておくべき用語9選
では早速、全Webマーケターが知っておくべき用語について9つ解説していこう。
最低限これだけは知っておくと、業務に致命的な支障は起きないものを厳選した。
前置きはこのくらいで、早速見ていこう。
1.CV(コンバージョン)
CVとは、お申し込みやお問い合わせを指す。
例えば、Webページで化粧品を売っているとして、化粧品のお申し込みを行ったユーザーが1人いた時、『1CV』という言い方をするわけだ。
2.自然検索(オーガニック)
GoogleやYahooで何か調べ物をしたことがあるだろう。
そのGoogleやYahooで検索したのちに、何かの記事にアクセスするだろう。
このように、GoogleやYahooで検索することを自然検索(オーガニック)と呼び、検索からのアクセスを『自然検索からのアクセス』という言い方をする。
3.リファラー(参照元)
アクセス分析することはWebマーケティングにおいて、重要なことだ。
リファラー(参照元)は、どのページからアクセスしたかというアクセス元のことを指す。
例えば、AとBというページがあったとして、B→Aというアクセスを確認した時、AにアクセスしたリファラーはBとなるわけだ。
4.SEO対策
GoogleやYahooで何かを検索すると、様々な記事が表示される。
上の方に表示されると多くのアクセスが得られることもあり、多くのWebメディアは上位表示を目指している。
この上位表示に必要な対策を『SEO対策』という。
5.LP(ランディングページ)
LP(ランディングページ)とは、検索結果やWeb広告を経由して最初にアクセスするページのことを指す。
主にサービス紹介ページをLPとする場合が多く、LPのクオリティがお問い合わせ数やお申し込み数に直接影響するため、重要なページとして優先的に繰り返し改善を行うものだと覚えておこう。
6.リスティング広告
お金を払い、GoogleやYahooの検索結果に上位表示させる広告をリスティング広告と呼ぶ。
基本的に広告にアクセスされた回数で◯◯円という形で金額が決まるため、投資したお金に対して広告の効果はあるのかを確認しながら運用していく広告だ。
7.ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、ディスプレイネットワークと連携できているWebページにバナーを表示するものだ。
画像の広告。画像をクリックすると広告のページに飛ぶようになっている。
表示する条件はある程度コントロールできるため、ターゲットに合わせて条件を変えることが重要だ。
8.Googleアナリティクス(GA)
ここから2つは、分析ツールについてだが、Googleが提供している公式ツール『Googleアナリティクス』は必ず覚えておきたい。
主にアクセスを分析するツールで、どんなアクセスなのか、どこからのアクセスなのか、様々な切り分けでアクセス数を確認することができる。
9.Search Console(サチコ)
次の分析ツールもGoogleが公式に出しているツール『Search Console(通称:サチコ)』だ。
自社メディアが、どの検索キーワードでアクセスしているユーザーを集めているのか確認することができるということだけ最低限覚えておけば良いだろう。
Webメディア運営を行うWebマーケティング職の用語7選
上記の用語を知っておけば、応用的に様々な数値を追うことができる。
例えば、PVをセッション数で割ると、回遊率(1回のセッションでどのくらいのページを見ているのか)を測ることができる。
他にもセッションをUUで割る再訪率(同一ユーザーが再びメディアに再訪する割合)なども出すことができるため、計算してみると面白いだろう。
Web広告運用を行うWebマーケティング職でよく使う用語8選
Web広告運用では、先ほどのWebメディアで使っていた用語は同じでも意味が少し違うものもあるため、注意してくださいね。
Web広告運用では、「CPAはいくらか」という言葉が頻繁に使われるが、
CTA(お申し込み1件にかかった費用)を知ることで、どこまで広告に費用をかけて良いのかという判断材料になるわけだ。
このようにWeb広告を出すための費用と効果を計測するために様々な切り口で数値を扱う必要があるため、上記の用語は最低限覚えておこう。
SNS運用を行うWebマーケティング職でよく使う用語5選
SNS運用では、扱う数値は他の媒体よりは少ないが、分析する上で非常に重要な用語となるので、頭に入れておきましょう。
上記を見ると、覚えておくべき用語は少ないように感じるが、重要な用語かつ重要な数値であることを覚えておこう。
SNSアカウントは基本的に、フォローしてもらわないとあなたの投稿を繰り返し見てもらえない。
SNSは繰り返し投稿を見てもらうことでザイオンス効果(単純接触効果)が働きやすい媒体なので、繰り返し投稿を見てもらい好感度を高めていくことができる。
その流れで、あなたが提供している商品やサービスを認知させ、購入まで導くための入り口として使うことができるわけだ。
Webサイト制作を行うWebマーケティング職でよく使う用語17選
Webマーケティング職ではWebサイト制作にも携わることが多いです。
サイト制作はエンジニアとデザイナーに依頼すると思いますが、その上で最低限知っておきたい用語が17個あるのでまとめました。
Webマーケティング職でよく使うビジネス用語24選
多くのIT企業でよく使われているビジネス用語を中心にまとめ、さらにWebマーケティング職でよく使うものを厳選しました。
上記は一度で覚えろと言われても無理だと思うが、仕事をしていくうちに周りがよく使う言葉に関しては必ず覚えておくようにした方が仕事がスムーズに進められるだろう。
まとめ
本記事では、基礎となるWebマーケティング用語70個を全て解説してきた。
多すぎて覚えられないと思うかもしれないが、あなたが担当する分野とビジネス用語だけでも最低限覚えておけば初心者には十分な知識量となる。
しかし、Webマーケティングを深く知っていく上で他の分野についても知識をつける必要が出てくるため、他の分野の用語も含め70個を覚えられれば困ることは少ないだろう。
Webマーケティング用語を覚えて終わりではなく、これからあなたのWebマーケター人生が始まると言っても過言ではない。
しかし、本記事で基礎を固めることができれば、スタートダッシュは驚くほどスムーズに進むと言えるから、どうか頑張って覚えてみてほしい。
様々な分野で共通して使われる用語が含まれていますが、分野によって使われ方が若干異なるので、その微妙な部分も含め解説していきます。