副業で稼ぎたいと考えている副業ワーカーは意外と多い。
日本には、副業人口がどのくらいいるのか統計データを覗いてみよう。
▼副業系スキマワーカー人口
年度 | 副業人口 |
2021年 | 439万人 |
参照元:日本経済新聞(PRESS)
2021年度に調査された副業人口は、439万人に上り、日本の全人口の約3.5%だ。
つまり、あなたはこの3.5%の中に入ろうとしている方だ。
本記事は、あなたがWebマーケティングの副業を適切に選び、案件獲得まで導けるよう、実際の副業経験を元に具体的な方法を解説していこう。
目次
未経験でも始められるWebマーケティングの副業4パターン
まず、押さえておくべきは、Webマーケティングの副業にはどんなパターンが存在するかを把握することだ。
今回は4パターンを網羅的に解説していくが、把握できていないと視野が狭まってあなたにあった選択肢を選ぶことができない。
必ずあなたが適切な選択肢を選べるよう、実体験ベースで具体的に解説していく。
1.アフィリエイト
そもそもアフィリエイトとは、Webメディア運営や有料広告を使って様々な会社の商品やサービスをPRするお仕事だ。
あなたのWebメディアや有料広告から商品やサービスが購入されると報酬として1件◯◯円という形で広告収入が入る仕組みだ。
実際に私は、何度もアフィリエイトメディアを立ち上げ、収益をあげた後に売却も経験してきた。
実際に、1ヶ月に数百万円~数千万の収益を得ることも可能なので、かなり頑張ればとてつもなく大きな収益を得ることができるビジネスだ。
最初は副業から始め、徐々に大きくなった段階で法人化するなど小さく始めて大きく伸ばすことができるローリスクハイリターンなビジネスモデルだと言える。
2.Webコンサルティング
次は、クライアントワークである『Webコンサルティング』だ。
具体的には、Webマーケティングの上流工程で、戦略立案を主に行うポジションで、時給単価も非常に高い。
その分、高い専門性と総合的なスキルの両方が求められるため、実際にWebマーケティング職で実務経験をこなし、マネジメントポジションを経験した上級者が辿り着ける。
考えることは多いながらも、通常の施策実行は別の担当者がやってくれるため、時間的余裕が持てるため、掛け持ちで多くの案件をこなすことができるポジションでもある。
様々な業界のWebコンサルティングを経験することで、知見や経験が深まり、どんな案件でも成果を出しやすくなっていくため、できるだけ多くの案件を獲得し、挑戦してみて欲しい。
3.ディレクション・施策実行業務
先ほど、施策実行について少し触れたが、Webコンサルティングとは切り分けて解説したい。
まず施策実行についてだが、具体的にはWebライターやWeb広告運用者、SNS運用者など戦略通りに実行してくれる実働部隊のことを指す。
正直、Webマーケティング業務の中でかなり重要なポジションで、正確に質の高い実行ができると非常に重宝され、結果的に報酬も跳ね上がる。
そして、そんな施策実行を支えるのがディレクションポジションだ。
ディレクションは、施策実行の質を高める管理職的なポジションで、実は優秀なディレクターは少なかったりするのが現状だ。
というのも、ディレクターはWebライターやWeb広告運用者、SNS運用者で結果を出した方がキャリアアップするのが通例で、
中間管理職というもどかしい上に各所から連絡対応をする必要があるなど、マルチタスク能力も求められるポジションだからだ。
そんなポジションだからこそ、幅広いスキルが必要になるわけだが、地味な仕事が多いため離職率も高いという仕事内容になっている。
4.自作商品・コンテンツの販売
個人的には、副業の中で最高難易度に位置していると考える『自作商品・コンテンツの販売』だ。
Webマーケティングスキルの集大成が、『自分でサービスを作って売る』ということだと考える。
マーケットインの考え方で、市場のリサーチから始まり、どんな商品を作れば良いのかを企画し、制作していく。
制作した商品をターゲットに販売するための戦略を考え、準備し、実際に販売を開始していく。
商品開発から販売の一連の行動の中に、いくつも思考しなければいけない場面があり、非常に難しいが成功した時には一際感動できるだろう。
大それた商品販売でなくても、コンテンツ販売でも良い。
最近では、NoteやBrainといった有料記事を販売できるプラットフォームが登場しているため、あなたの考え方や経験をコンテンツ化し、簡単に売ることができる。
数多く売るには、Webマーケティング戦略を考える必要はあるが、その過程も含めトレーニングだと思って楽しみながら試してみて欲しい。
未経験者が参考にすべきWebマーケティングの副業収入の相場
ここで、Webマーケティング職の副業を行っている人達は、年間でどのくらい収益を得ているのか気になってくる。
副業ワーカー全体を見たときの収入相場は以下のようになる。
参照元:フリーランス実態調査 2021
2021年のデータを参照すると、63.9万円が副業ワーカーの平均値となる。
日本の平均年収が436万円なのに対し、Webマーケティング職の平均年収は508万円というデータもあるので、そちらを加味すると以下のようになる。
63.9万円×508万円/436万円≒74.5万円
つまり、Webマーケティング職の副業収入の年間平均は約74.5万円(月6.2万円ほど)が相場だと捉えておけば良いだろう。
未経験者向けWebマーケティングで副業案件獲得サービス4選【穴場】
それでは早速、案件獲得したいと考えるところだが、どんなサービスを使えば良いのか難しいところだろう。
実は副業で使うべきは、クラウドワークスのような日本最大級のプラットフォームを使うと低単価案件がほとんどを占めているため忙しい割に想像しているほど収入が得られない。
多くの副業ワーカーは、クラウドワークス、ランサーズなどのクラウドソーシングサイトを使う中、あなたは少しマニアックな穴場サービスを使ってみよう。
1.Wantedly
参照元:Wantedly公式
Wantedlyは、『はたらくを面白くする』をコンセプトに法人と個人のマッチングプラットフォームを提供している。
もちろん、このサイトで転職活動もできるが、副業も探すことができる。
スマホだと探しにくい面があるので、ぜひPCで検索して利用してみると良いだろう。
左側に仕事検索の欄があり、副業で絞って職種を選択し、検索をかけると募集をかけている法人がズラッとと並ぶ。
掲載されている企業は、ベンチャー企業が多く、面白い事業を行っている企業が数多く掲載されている。
企業の考え方や面白い思想が覗き見できるコンテンツがてんこ盛りなので、働く人で副業案件を決めたいと考えている場合にはぴったりのサービスだと言える。
2.KAIKOKU(カイコク)
参照元:KAIKOKU公式
まず、KAIKOKUの1番の特徴として、Webマーケティングの募集に特化している点に注目したい。
制作からコンテンツマーケティング、SNSマーケティング、Web広告戦略・運用などWebマーケティングの案件がゴロゴロしていて、目移りしてしまうほどだ。
また、リモートワーク可の募集が多いため、副業ワーカーには嬉しいポイントでもある。
さらに、クラウドワークスのようなクラウドソーシングとは違い、仲介手数料は無料なので、無駄なく高収入を狙うことも可能だ。
ただ、デメリットがあるとすれば、業務経験が少ない方ができる案件は少なめで、初心者の方には向いていない点だろう。
3.Carry me
参照元:Carry me公式
Carry meは、週1からのプロジェクト単位の仕事が多い、副業ワーカー向けのサービスだ。
人材のシェアリングという考え方で、優秀な人はシェアしましょうというわけだ。
CMOなどの役職がつくほどのポジションを与えられる案件もあり、レベルは高めだが扱っている職種も幅広いため、意外と利用しやすいのがポイントだ。
基本的にリモート完結の案件が多いため、常駐してガッツリ週3~5で働きたいといった人には合わないので注意したいところだ。
4.ココナラ
参照元:ココナラ公式
最後になるが、少し方向性を変えて、『ココナラ』のご紹介だ。
ココナラは、スキルの切り売りができるスキルマーケットという立ち位置のサービス。
売れるサービスのジャンルは幅広く、正直スキルならなんでも売れてしまうといっても過言ではない。
ココナラをおすすめした理由としては、『自分で商品を作り、販売する』という一連のマーケティング活動が体験でき、お仕事も獲得することができるからだ。
大きな収益に繋がるかといえば、ココナラ単体ではなかなか難しいが、
例えば広告のコンサルティングを売り、実際にコンサルティングを行った際に新たなお仕事の依頼などは良くあるので、試してみて欲しい。
未経験からWebマーケティングの副業案件で稼ぐまでの完全攻略ガイド
では、Webマーケティングで副業案件を獲得するまでのロードマップについて詳しく見ていこう。
実際に副業案件を獲得するまでに行ったことを実体験ベースで体系化したので、この通りに進めるだけで合理的に案件を獲得できるだろう。
1.習得するWebマーケティングスキルを絞る
まず、あなたが専門に扱うWebマーケティングスキルを決める必要がある。
なぜかというと、副業案件は専門スキルありきで獲得できるからだ。
SEO対策(メディア運営)やWeb広告運用、SNS運用など様々なスキルがあるが、全てまんべんなく40点のスキルよりもどれか1つのスキルが70点で他が20点という人材の方が重宝される。
これは依頼する側の考えを想像すれば分かることだが、依頼する時点である程度課題は明確だ。
メディアのアクセス数が伸び悩んで困っている担当者が、わざわざ全て40点の人材を選んだりはしない。
SEO対策(メディア運営)のスキルが70点の人材を選び、悩んでいる課題を解決するように動くのが自然だろう。
だからこそ、あなたは選んでもらうために、あえてスキルを絞って専門家になるべきなのだ。
さらに言うなら、業界も絞れると強い。
SEO対策に強い人は世の中にたくさんいる中で「あなたしかいない」と選んでもらうためには、クライアントが属している業界に対するSEO対策経験があった方が圧倒的に選ばれやすい。
つまり、クライアントが不動産業界に属しているなら不動産メディアの運営経験があった方が選ばれやすいし、業界知識があった方が任せたいと思うから不動産関係の資格を取得するのも良い判断だ。
2.スキルを習得する環境を決める
どのスキルの専門家になるか決まったところで、スキル習得をしなければいけない。
ここで重要な注意点を1つだけ伝えておこう。
例えば、SEO対策の専門家になると決めた場合にSEO対策だけを学ぶのはやめて欲しい。
SEO対策は70点でありながら、他のスキルに関しても20点はある状態を作ることで結果の出せるWebマーケターになれるわけだ。
なぜかというと、メディア運営スキルであるSEO対策は、SNSやWeb広告をミックスした戦略を考えられた方が圧倒的に成果を出せる確率が高まる。
メディアだけで考えていると、アイデアが凝り固まって、やれることも制限されるため結果が出しにくい状況になるのが見えているからだ。
以上を踏まえると、総合的なスキルが身に付く網羅的かつ要点がまとまった教材が欲しいところだが、実際の現場で使えるノウハウはWebマーケティングスクールでしか手に入れられない状況だ。
しかし、どこも料金が高く、Web広告運用しか学べないスクールがほとんどのため総合的なスキルを身に付けると言う視点では条件に合わない。
そこでもっと手軽な料金で入学できるようなスクールをと、『Withマーケ』という日本最大級の月額4,980円のWebマーケティングスクールを開校した。
コンテンツ量は、他のWebマーケティングスクールよりも多い上に、質問回答も無制限かつ丁寧に対応している。
何よりプロが現場で培った生のノウハウを惜しみなく提供している点は間違いないと断言できる。
3.ポートフォリオを作成する
ついに3つ目にきたが、『ポートフォリオ』を作成することに全力を注ぐフェーズだ。
Webマーケターのポートフォリオとは何かというと、『どのアカウント、どのメディアでどのくらい実績をあげたか』と『その過程について』がポートフォリオになる。
では、どこが重要なのかというと、『その過程について』を語れるかが最重要だ。
結局、メディアもSNS等のアカウントも常に1人で運用していることはなく、運営の1メンバーに過ぎない可能性もある。
きちんとどのように歩んできたかを理解し、過程を説明できるだけで再現性があると判断してもらえるわけだ。
4.案件獲得する
最後は、ここまでの集大成を発揮するため、案件獲得に動くことにしよう。
先ほど解説した4つの穴場サービスに登録することはもちろん、こうした案件マッチングサイトのような正規ルート以外にもアプローチを考えておこう。
私が実際に行って案件を獲得できたのは、運営されているWebメディアにある『メディア専用のお問い合わせフォーム』に営業メールを送ることだ。
本来、営業メールはコーポレートサイトのお問い合わせフォームから送ることが多く、埋もれてしまう場合が多々ある。
しかし、Webメディア側にもひっそりとお問い合わせフォームが用意してあり、Webメディア側のフォームは担当の責任者が管理していることが多い。
そのため、担当者のニーズに合った営業メールを送ることができれば、埋もれることなく商談に進むことが可能だ。
まとめ
本記事では、『Webマーケティングの副業の種類』『年間収益の相場』『副業案件を獲得する方法』について実体験ベースで語ってきた。
毎回になるが、Web上に語られていない情報を各所に詰め込むよう執筆した生のノウハウだ。
本記事さえ見ておけば、あとはWebマーケティングの学習方法だけ間違えなければ副業ワーカーの仲間入りを果たすのも時間の問題だろう。
あなたがこの記事を見て、行動を起こし、副業でデビューする日を心から楽しみにしている。