コロナ禍で会社経営者は売り上げを気にしている。
今売り上げを伸ばしている企業の多くは、Webマーケティングをきっちりと実行し、成功させている企業だと言える。
それぐらいWebマーケティングの威力は凄まじく、それゆえにWebマーケティングで起業の道を選ぶ方も増えてきた。
本記事では、Webマーケティングで起業したいと考える方々に、実際の体験談を踏まえながら解説していきたい。
目次
コロナ禍でもWebマーケティングで起業できるのか
「こんなコロナが蔓延した時代に、Webマーケティングで起業するなんて無謀なんじゃないか」
そう考えている方もいるだろう。
確かにWebマーケティングが重要だとは言うものの、ビジネスは人と人との繋がりが重要なため、本当にWebマーケティングだけを武器に起業なんて可能か不安になるのも当然だ。
これからその不安を解消するために、2つの事実を述べていく。
Webマーケティングの需要
そもそもWebマーケティングに需要があるのか、疑問が残る方もいるのではないだろうか。
その疑問を解消するための重要な事実として『ネット広告費の市場規模』をお見せしていこう。
▼ネットの総広告費
2018年 | 2020年 |
1兆7589億円 | 2兆2290億円 |
参考元:2020年 日本の広告費
上記の通り、2020年には2兆円規模の市場規模を持ち、従来は独占市場だったテレビ広告の市場規模(1兆6559億円)を大きく追い抜いた。
今や、広告はWebが主流となり、 Webマーケティングが主流となる時代となった。
経営課題の根幹はWebマーケティングにある
大企業・中小企業が抱える課題は実に様々で以下のようになる。
参照元:日本企業の経営課題2020
上記の『日本企業の経営課題』を以下の表に落とし込んだので見ていこう。
▼各経営課題で悩む企業の割合
経営課題 | 課題を抱えている割合 |
収益の向上 | 45.1% |
売り上げ・シェア拡大 | 30.8% |
参照元:日本の経営課題2020
収益性の向上(45.1%)や売り上げ・シェア拡大(30.8%)と言うように売り上げに関する課題が割合の上位を占めている。
そして売り上げに紐づく職種が『Webマーケティング職』ということで、特に需要は伸びてきている。
コロナという環境要因も相まって、Webマーケティングで売り上げの最大化を考える企業が増えている構図だ。
先ほど解説したように、ネット広告はテレビ広告の市場規模を上回り、今やネットを制することができないと大幅なシェアの獲得も困難だと考えられる。
こうした流れもあり、Webマーケティングの需要は高く、これからも需要は伸びていくだろうと予測できる。
結論、これだけWebマーケティングの需要が高まっているため、Webマーケティングで起業することは十分可能だと判断できる。
Webマーケティングで起業した方法4パターン
先ほど、『Webマーケティングで起業できるのか』というテーマでお話ししたが、結論は「起業することは十分できる」ということになった。
これは経験則的に起業できたという意味もあるが、Webマーケティングの特性を考えても様々な事業展開ができるため、可能性を感じられる点が非常に多かったことが主な理由だ。
では、Webマーケティングスキルを身に付けて起業する方がどんな事業を起こして起業するのか4つのパターンで分けられるので見ていこう。
1.受託事業を行う
まず1番多いパターンが、『受託事業を行う』というものだ。
受託事業とは、お客様のWebマーケティング業務を代わりに行うというもので、個人や法人の事業者様の商品やサービスの集客を代わりに行う仕事だ。
具体的には、集客代行やコンサルティング等が受託事業に入る。
クライアント(お客様)のご要望をお聞きし、結果を出すためにWebマーケティングの戦略を考え、実行するまでの範囲が業務内容となることが多い。
受託事業に関しては大きく2つのパターンに分類できるため、1つ1つ見ていこう。
1.運用業務
まず、運用業務の受託だ。
受託事業を行なっている会社に仕事の依頼をしてくる企業の多くは、
- 社内にWeb担当者がいない
- 社内でなかなか結果が出ない
上記2つのどちらかに問題を抱えていて、特に会社を立ち上げて年数の浅い企業は①の『社内にWeb担当者がいない』という問題を抱えている。
つまり簡単に言えば、『人手が足りない』ということだ。
そんな時には、運用業務をまるっと引き受けてくれるWebマーケティング会社や個人に依頼がくるというわけだ。
運用業務の例としては以下のような業務がある。
- Webメディアの運用
記事作成や記事企画の作成など - 有料Web広告の運用
リスティング広告やSNS広告などの運用 - SNSアカウントの運用
テキストや動画などの投稿業務
上記のような運用業務は、それぞれ時間がかかるものばかりで、人手が足りていない企業が自社で行うには厳しいと感じやすいものばかりだ。
また、運用する際にもプロに任せた方が上手くやってくれて一石二鳥なので、依頼する企業もかなり多いと言える。
2.コンサルティング業務
次に、コンサルティング業務だが、分かりやすく言えば、現状の分析を行なった上でWebマーケティング戦略を立案する業務だ。
先ほど、受託事業を行なっているWebマーケティング会社に依頼する企業が、
- 社内にWeb担当者がいない
- 社内でなかなか結果が出ない
上記2つのどちらかの問題を抱えている場合が多いと言ったが、今回は②の『社内でなかなか結果が出ない』という問題に対して解決する『コンサルティング業務』に関する話だ。
結果が出ないというのは、どの企業にもあり得ることで、中小企業から大企業まで多くの企業がコンサルティングを求めている。
2.アフィリエイト広告事業を行う
次にアフィリエイト広告事業だが、簡単に言えば他社の商品やサービスをWebメディアや有料広告を使ってPRする広告仕事だ。
広告から商品やサービスが成約すれば、成功報酬として広告料が支払われる仕組みで、法人でもアフィリエイトを積極的に行っている事業者はたくさん存在する。
PRする商品やサービスを選び、Webメディアを用意するか、有料広告を回すためにLPを制作して広告を貼るパターンの2種類がある。
Webメディアの有名どころで言うと、『mybest』などは有名アフィリエイトメディアで、広告だけで莫大な収益をあげている。
3.自社サービス事業を作る
Webマーケティングスキルがあると言うことは、集客のノウハウは既に手の中にあるということだ。
そのため、自社でサービス開発を行うことで、自社サービスの集客を行えば事業として成り立たせることができる。
Webマーケティングスキルは、事業として成り立つような視点でサービス開発を行うためには必須となるスキルだ。
マーケットインというニーズありきの考え方で、ユーザーファーストなサービス開発ができるのは、Webマーケティングの視点があるからこそだと言える。
4.プロダクトホルダーと組む
集客の手段を持っているWebマーケターは、サービスを既に持っている『プロダクトホルダー』と組むことで事業を行うことができる。
売れていないプロダクトホルダーは、サービスはあるけど集客が上手くいっていないという点で、Webマーケターと相性は抜群に良い。
そういうわけで、自身でサービス開発を行わないと事業を起こせないかというと、それは違うわけだ。
Webマーケティングで起業する前に行う3つの準備
1.集客経路を考える
起業する前に考えることは『どのように売り上げを上げていくのか』ということだ。
冒頭でも解説したが、経営課題の多くは『売り上げ』であり、もっと深掘りすると『集客をどうするのか』ということを考えるべきだ。
受託事業でも自社サービスを開発する場合でも、お客様がいないと売り上げに繋がらないからだ。
少なくとも、どの領域に力を入れて集客を目指すのか考えておく必要があるだろう。
- Webメディア(SEO対策)
- 有料Web広告
- SNS
- 紹介営業
- その他媒体
ただ、これからあなたがWebマーケティングを使った受託事業を行う場合には、①~③のようなWebマーケティングを使った集客を行わないと説得力はない。
2.実現性の高いノウハウを学習する
集客経路を決めたら、次は実現性の高いノウハウを学習する必要がある。
自己流で独学するのもいいが、多くの場合で机上の空論となってしまうのがWebマーケティングだ。
あなたが例え、現役のWebマーケターだったとしても、これから立ち上げる際に使える実現可能なノウハウを学習することをおすすめする。
では、何で学習を進めればいいのかというと、書籍よりもWebマーケティングスクールが圧倒的におすすめだが、料金が高くて起業前に入学するのはやめた方がいい。
そんな状況に間違いないのが『Withマーケ』という月額4,980円で提供している月額制Webマーケティングスクールだ。
初心者から経営者までを対象として、現実的で実践しやすいWebマーケティングノウハウを学習することができる。
ここで全てを解説しても伝わらないので、ぜひ一度サービス内容を覗いてみて欲しい。
3.壁打ち相手を作る
起業後の会社経営では、多くのマーケティング課題が生まれてしまう。
そんな時に相談できるように、Webマーケティング専門のコンサルタントを雇いたいところだが、低く見積もっても月10万円以上も費用がかかってしまう。
ここでも利用するのは『Withマーケ』で、無制限Q&Aサービスの利用をおすすめしたい。
実績のある現役Webマーケターが起業の初期段階でも実施可能なWebマーケティング戦略の提案などを行なっている。
現状Webマーケティングで困っていることがあれば、Withマーケを利用して時間をかけずに解決して欲しい。
Webマーケティングで起業した体験談① | 受託事業編
では、ここからが本題だ。
Webマーケティングで起業した際の体験談を具体的に語っていこう。
世の中には、Webマーケティングに特化した起業体験談はまだまだ語られていない。
だからこそ、このテーマは価値があると考えたので惜しみなく共有していこうと思う。
受託事業を行った際の課題
まず、受託事業を行った際の課題は主に3つあった。
- 集客はどうするのか
- 商談を決めるにはどうするのか
- オペレーションはどうするのか
上記3つは多くの受託企業が抱える課題であり、私も例外なく始めたては苦労した。
まず、集客に関してはそもそも社名の知名度もなければ、私の知名度も低いというスタートで、お声かけしてもらえるか不安な面もあった。
そして、お声かけがあったとしても実際の商談できちんと成約するのかといった課題も持ち合わせていたため、売り上げを上げるために解決を急ぐ必要があった。
最後には、集客が上手くいき、案件数が増えていくと質を落とさずにサービス提供を行うオペレーションにも課題を抱えるといった、以上3つが課題だった。
課題を解決するための打ち手
それでは先ほど挙げた3つの課題について1つ1つ解決法を語っていこう。
集客の課題を解決する打ち手
まず集客の課題から解決を考えていこう。
そもそもお問い合わせがないと商談の成約率について考えても意味がない。
そこでまずは、自社のサービスを知ってもらうための露出を増やす施策を行った。
- 自社メディアを運用する
- Web広告を運用する
- SNSを運用する
- コミュニティでの活動を行う
上記4つの施策を行ったが、簡単に1つずつ解説していこう。
自社メディアの運用は、Webマーケティングのコンサルティングを依頼したい法人が検索するキーワードで記事を書き、お問い合わせを狙った。
コンサルティングを欲している法人が、本当に困る時に何を検索するのかを考え、解決策となるコンテンツを用意することでお問い合わせを獲得することができた。
Web広告も自社メディアと同じ原理で、狙っているキーワードは基本的には同じでLPに流入させてお問い合わせを獲得した。
SNSは基本的には、知り合いに届くように投稿を意識し、FacebookとTwitterを主に使うようにし、紹介を得られるような継続的な投稿を行うことで獲得することができた。
SNSは、フォロワーを集めることに注力するより、既存のお友達に対して投稿することでより成果をあげられたため、自社メディアやWeb広告とは違った形での運用をおすすめする。
最後に、『コミュニティ』ということだが、具体的にはストックサンサロンのようなコミュニティを使い、初期段階の案件受注を行っていた。
商談の成約率を高める打ち手
次に商談についてだが、無名の事業者に対して仕事を発注するのは不安がある。
初めて会った人を信用できないという気持ちが働くのは当然だ。
だからこそ、納得感のある提案をする必要があるが、この時大切になるのは実績だ。
結局実績かと思わないで欲しいのだが、この『実績』というのは大きく数字を残すことではなく、『業界知識が豊富にある』という実績だ。
例えば、不動産業界のWebメディア運営の依頼があり、商談にのぞむ場合を考えてみよう。
この場合、不動産の知識が豊富にあると、どんな風に戦略を立てれば良いのか考えやすい。
また、依頼主側も不動産に詳しいWebマーケターにお願いしたいと思っているはずだ。
そのため、お問い合わせの段階で対応するクライアントの業界を絞り、過去の経験から何ができるのかをアピールすると成約に繋がりやすい。
合わせて、クライアントにメリットが多い『補助金・助成金の支援サポート事業』を行い、少しでも出費を減らすために支援できるサービスを提案できるとさらに成約しやすいから試してみて欲しい。
オペレーションの課題を解決する打ち手
ここまでくると、集客部分では困ることがなくなり、お問い合わせから成約までスムーズに運ぶことができる。
しかし、今度は成約件数が多くなり、対応できるメンバー足りないという状態になってしまう。
そこで自分以外の他のメンバーに受託業務を任せて、マネジメントする立場にシフトチェンジする必要が出てくる。
しかし、ただメンバーに任せるだけだと、提供している受託事業サービスの質が落ちてしまい、クレームが生まれてしまう。
- メンバーの特性が受託事業に合わない
- マネジメント工数が大きくかかる
上記の2つが主な課題として挙げられる。
そこでまず、採用部分で工夫を凝らし、採用したい人材の定義を明確にして採用を行った。
また、マネジメント工数がかかるのは『マニュアルが機能していないから』だったため、マニュアルで対応できる部分とレビューが必要な部分を分けて対応した。
マニュアルで対応できる部分を明確にして自動化しつつ、マニュアル対応できない部分をレビューすることで、質を担保しながら回すことができたというわけだ。
Webマーケティングで起業した体験談② | アフィリエイト広告事業編
次にアフィリエイト事業で起業した体験談についてお話ししていこう。
私の場合には、脱毛専門のWebメディアでアフィリエイトを行い、収益を伸ばした。
脱毛専門のWebメディアを制作した理由は、受託事業で実績として話せる点とSEO対策が難しい領域での実験的な意味合いもあった。
具体的には、メンズ脱毛領域のWebポータルサイトだが、メンズ特有の脱毛前に悩むキーワードや地域で脱毛サロンを探しているユーザーに対して届けるコンテンツ制作を行った。
また、アフィリエイトは広告を出している広告主への交渉も大切だ。
Webメディアに出している広告から1件成約すると◯◯円という形で報酬額が決められるわけだが、交渉次第で報酬額が増えるため、継続的な交渉を続け、単価を上げてもらう努力も行った。
その努力の甲斐もあって結果的には、月間300万円ほどの収益化に成功したが、得られた収益額よりも経験から得られるノウハウの方が大きな価値があった。
Webマーケティングで起業した体験談③ | 自社サービス事業編
最後に用意した体験談は、Webマーケティングで自社サービス事業を起こした事例だ。
お話ししたい事例とは、弊社が運営している『Withマーケ』というWebマーケティング専門のスクール事業だ。
受託事業やアフィリエイト事業を行ってスキルを十分に身に付けた後に考えた集大成が『Webマーケティング教育事業』というわけだ。
主に、法人向けのWebコンサルティング(受託事業)で培った、WebマーケティングノウハウをWebマーケターの卵となっている方々に提供する仕事だ。
ノウハウの提供の仕方は迷ったが、より多くの人に届けたいと考え、オンラインの動画教材を制作し公開することにした。
また、たくさんの人が利用しやすいよう、低価格の月額制スクールという形態を選んだ。
決済システムを契約し、毎月決済に時間を取られないようにカード決済が自動で行われるように仕組み化したのも工夫した点だ。
オンライン動画コンテンツを制作する場合、以下の点が課題になりやすいため、もし同じようなモデルを検討している方がいれば頭に入れておくと良いだろう。
- 動画教材の各分野の専門講師の選定
- 動画編集担当者の選定
- コミュニティの運営サポート担当者の選定
- 決済システムの選定
- Q&Aの対応フロー
- 集客方法
上記が主な課題となるが挙げるとキリがない。
自社サービスの開発から集客までを一気通貫で行うことは、非常に難易度が高いことではあるが、予想もできないことや驚きと気づきの連続で濃い人生体験となるだろう。
まとめ
「Webマーケティングで起業は可能なのか」と疑問を持っている方から起業する方法はないか探している方に向けて本記事を執筆した。
特に後半の体験談3本は、ネット上にあまり落ちていない情報を提供しようと頑張ったつもりだ。
Webマーケティングで起業を目指している人へ、改めておすすめしたいサービスは『Withマーケ』だが、急な宣伝で戸惑わないで欲しい。
Webマーケティング初心者から起業家まで様々な受講者が在籍している日本最大級のWebマーケティングスクールなので、興味あれば覗いてみて欲しい。