「クラウドワークスは稼げない」という噂を耳にすることがあります。
稼げないのにはどのような原因があるのか、対策を含めて解説していきます。
これからクラウドワークスで稼ぎたい人や、なかなか稼げなかった人には必見の内容です。
目次
クラウドワークスを使っても稼げないのは本当なのか
クラウドワークスは稼げないのではなく、「稼ぎにくい」というのが事実です。
報酬額が低いと高くなる手数料、低単価の案件、こういった仕組みから初心者やスキルがない人は稼ぎにくいと言われています。
これは当然のことだと思います。
しかし一方で、クラウドワークスでも高単価で案件を獲得している人や、継続案件を獲得し、安定して稼いでいる人がいます。
言い方わるいけど、クラウドソーシングって結構稼げますよ。
確かに手数料取られるけど個人みたいに担当者との折衝で失注とか無いですしね。僕の駆け出しのライターだった頃は直契約+クラウドソーシングでやってました。内訳は『10万+35万』とかでした。
クラウドソーシングは馬鹿にできません。
— KOU(21)|コンテンツ会社CEO (@kou_director) June 20, 2020
では早速この後、稼げない原因と稼ぐための対策を紹介していきます。
クラウドワークスで稼げない主な4つの原因
この原因を無くせば、クラウドワークスで稼ぐことは十分可能です。
稼げない仕事内容を選んでしまっている
はじめから稼げない仕事を選択しているので、いくらそこで仕事を頑張っても、稼ぐことができないといった人が多いです。
クラウドワークスには稼げない仕事と稼げる仕事が二極化しています。
比率的には稼げない仕事の方が多いのが現状です。
下の表は、クラウドワークスで募集されているライティング案件数を文字単価別に分類したものです。
▼文字単価別案件数(ライティング)
文字単価 | 案件数(2021年11月) |
〜0.5円 | 632件 |
0.5円〜1円 | 487件 |
1円〜1.5円 | 348件 |
1.5円〜2円 | 155件 |
2円〜3円 | 105件 |
3〜5円 | 61件 |
5円〜 | 47件 |
参考:クラウドワークスHP
文字単価が1円未満の案件が全体の6割以上を占めています。
文字単価1円未満の仕事を継続していては、稼げません。
クラウドワークスを見てるんだけど、文字単価0.2円の1500文字って本当に300円ってこと?
え?ほんと?
文字単価0.1円以下とかどういうこと?— くまこ🐻子育てしながら積み上げ (@kumako_fukuoka) October 31, 2021
仮に文字単価0.2円で1記事1,500文字とすると
0.2円×1500文字=300円
1日1記事を1ヶ月毎日執筆すると
300円×30日=9,000円
もちろん、案件受注し、記事執筆をするとなれば、リサーチが欠かせません。
そういった時間も考慮して時給換算すると、コンビニで時給900円のアルバイトした方が圧倒的に稼げます。
しかし、0.5円未満の案件をたくさんこなしても、稼げるといった状態にはなり得ないのが事実です。
地雷案件(悪質な依頼主)を選んでしまっている
地雷案件を選んでしまうと、安い単価で請負い続けることになってしまいます。
その状態が続き、クラウドワークスでの仕事に疲弊してとても稼げる状態にはなりません。
特に初心者は意図せずに、地雷案件を選んでしまっている人が多いです。
ライター募集を例に地雷案件の特徴を下にまとめます。
- 提示金額と、初期の文字単価が大幅に違う
- 「誰でも」「簡単」「すぐに」などの表記がある
- 「学びながら稼げる」などの表記がある
- 星評価されていない、プロジェクト完了率が低い
ライター案件で多いのが、提示金額と初期の文字単価に大きな差があることです。
Twitterでもこのような声が上がっています。
クラウドワークスの初回の1記事のみトライアルで500円っていうのは、ほとんど地雷だと思ってる。#webライター
— Kata (@workaholic4510) December 3, 2021
上記の口コミのように、トライアルやテストライティングで500円などの低単価を提示してくるのは間違いなく地雷案件です。
多くの初心者を集め、安価で記事執筆をしてもらっているというのが王道パターンとなっています。
こうした地雷案件を数多くこなしても、稼げません。
心身ともに疲弊してしまします。
悪質な依頼者に関しては、こちらの記事でも詳しく解説しているので目を通してみてください。
このような案件に誰も応募しなければ、悪質な依頼者も減っていくはずです。
報酬額が低いと手数料が20%になってしまう
クラウドワークスは、報酬額が低いほど手数料が高いです。
10万円以下の報酬の場合、クラウドワークスに20%手数料として取られます。
具体的な数値は下の表を参考にしてください。
▼システム手数料
報酬額 | システム手数料 |
10万円以下 | 20% |
10万円超20万円以下 | 10% |
20万超 | 5% |
参考:クラウドワークスHP
仮にサイト制作等で5万円で案件受注したとしても1万円は手数料として引かれます。
手数料=5万円×20%=1万円
つまり、5万円で受注しても4万円の手取り報酬ということになります。
そのため10万円以上、20万以上の人を優遇するといったシステムになっています。
単発案件ばかりになっている
単発案件をこなすばかりになっていると、営業等、案件獲得にかける時間も必要となってしまい、結果的に大きく稼ぐことは難しくなります。
クラウドワークス上には単発案件での募集が多く、獲得しやすいというメリットがあります。
しかし、毎回案件獲得のために必死に営業しないといけなかったり、デメリットも多いです。
▼単発案件のメリット、デメリット
メリット | デメリット |
案件獲得しやすい | 収入が安定しない |
募集が多い | 毎回営業が必要 |
– | 精神的に不安定 |
当然ですが、継続案件の方が収入が安定します。
単発案件獲得のための営業にかける時間も、仕事やスキルアップの時間に使うことができ、結果として収入も上がりやすいです。
継続案件獲得するための方法については、この後解説していきます。
【やめとけ】クラウドワークスで稼げない仕事内容3選
稼ぐことを目的としているなら選んではいけない仕事です。
データ入力
データ入力の仕事は想像よりも作業工数が多いのにも関わらず、稼げないといった特徴があります。
実際の案件を見ていきましょう。
クラウドワークス上のデータ入力案件で多いのが「ネットショップBYMA」の商品登録です。
固定報酬5,000円〜10,000円と表記されていますが、内訳は1件5円〜10円で1日40件以上となっています。
こういったネットショップのデータ入力案件の場合、必要な工数が6つあります(一例)。
- 指定された海外のオンラインショップから画像を引用
- 画像を指定のサイズに加工
- 商品説明の文章をGoogle翻訳にかける
- 翻訳語の文章を自然な日本語に書き換える
- BUYMAなどショップのサイトにて商品データを入力
- BUYMAなどショップのサイトにて画像登録
これらの作業ははじめ、1件あたり20分近くかかります。
これでは稼げませんよね。
データ入力案件の詳細は以下の記事で触れています。
たしかにクラウドワークスで募集されているデータ入力作業は、PCが操作できればマニュアルに沿って誰でも行うことが可能です。
しかし、効率的に進められるようになったとしても、スキルや実績は積み上がらず、稼ぎたいと思っている人は手を出してはいけない仕事です。
アンケート回答
アンケート回答は1件あたりの単価が安いので稼げません。
案件応募〜アンケート回答まで少なくとも5分以上の時間を要し、回答できるのを探すのにも時間を要してしまいます。
実際の募集内容を見ていきましょう。
1件あたり5円〜110円の案件が多いです。
特別なスキルがなくてもできる案件なので安いのは当然かもしれませんが、稼ぎたい人はそこに時間を使うべきではないです。
仮に1件10円として、1万円を稼ぐのに、1000件もの数のアンケートに答えなければいけません。
また、アンケート案件に取り組もうとしたら、買い物代行や違法に近しいものに誘導されるケースもあります。
ほんと、時間の無駄ですよね😥
わたしの経験では
簡単アンケートに応募したら誘導されたのは買い物代行だったとか…🤔
最近クラウドワークスそういうの多い気がします🥺
対策して欲しいですね💦— ちゃむ☕ズボラアラサー女子ブロガー (@manmo_chi_) December 11, 2021
このようにアンケートに見せかけたものもあるので注意が必要です。
「隙間時間で数百円でもお小遣い稼ぎがしたい!」といった人や、クラウドワークス上での評価を貯めたいという人以外はオススメできません。
レビュー
レビュー記載の仕事も単価が低く、稼ぐことはできません。
また、不正レビューの肩代わりになってしまうことや、意図しない購入を促されることなどもあります。
クラウドワークス、テストライティングなど進めてるんですが…今の案件で外部で連絡取りたいと…初めてのことで一応🆗出してみたら購入してレビュー書いてね〜ってなって頭抱えてる。
— トモはち@ (@8ko803) December 18, 2021
実際の案件を見てみましょう。
1件10円〜300円の案件が多いです。
レビューもアンケート同様で、「隙間時間で数百円でもお小遣い稼ぎがしたい!」といった人や、クラウドワークス上での評価を貯めたいという人以外はオススメできません。
クラウドワークスで稼ぐために考えるべき5つのこと
1.報酬額20万円以上を目標に設定する
クラウドワークスでの報酬額20万円以上を目標にすれば、手数料が5%にまで抑えられ、受け取り金額が増えます。
これは上でも紹介したワーカーシステム手数料を考慮して設定した目標になります。
報酬額が20万円以上だと手数料は5%となり、10万円以下の報酬額で生じる手数料の20%と比較して、大幅削減に繋がります。
報酬額とは1件あたりの受注で受けられる金額です。
20万円以上で募集されている案件数は10件程度と非常に狭き門です。
- 5万円以上で募集している案件に応募して、提案して最終的に20万円以上で受注する。
- スカウトできた案件に対して単価を提示する。
- 単発の仕事を1つにまとめて依頼してもらう。
上にあげた、アンケートやレビュー記事記載の仕事で20万円以上の案件を見つけるのは不可能です。
クラウドワークスだけに限りませんが、20万円以上の案件であれば、特化したスキル(ライティング、デザイン、マーケティングなど)が必要になります。
2.稼げる仕事内容を選ぶこと
稼げる仕事内容を選ばないと、高単価への移行もできず、実績も積み上がらず、低単価で疲弊し続けることになります。
稼げる仕事内容とは以下の通りです。
- ライティング
- 動画編集
- デザイン
- イラスト など
Web開発や、アプリ開発などはもちろん高単価ですが、スキル習得までに年単位の時間を必要とするので今回は挙げていません。
「誰でも・すぐに・簡単に」の言葉には地雷案件が潜んでいることが多いです。
3.目標の報酬額から逆算する
目標の報酬額から逆算することによって、クラウドワークスで取るべき適切な行動が見えてきます。
案件応募には大きく分けて2パターンがあります。
- 毎日複数件の案件に応募する
- 案件を見極めて応募する
目標からの逆算ができていないと、どちらの行動を取るべきか混同してしまい、結果として目標達成の道のりが遠くなってしまいます。
例えば、月15万円の報酬を得たいのであれば、5万円の案件を3つ獲得すれば達成可能です。
反対に月15万円の報酬を得たいのに3,000円の案件を50件こなすのは現実的ではない可能性もあります。
4.継続案件を増やす
案件獲得に時間を取られ続けないためにも、継続案件を増やすための取り組みは必須です。
単発案件では、毎回「案件探し→提案文送付→メッセージやりとり→案件獲得」の流れを繰り返さなくてはいけません。
案件応募をしても、受注できるとは限りませんし、単発案件では、そこに膨大な時間と労力を使ってしまいます。
継続案件を増やすために行うべきことは以下の通りです。
- 継続前提の案件のみを選択して応募する
- 単発案件を受けた後に営業をかける
- 過去に案件を受注したクライアントに営業をかける
継続前提の案件だけにフォーカスすると、なかなか見つけられませんが、単発の募集でも十分に可能性はあります。
初めてクラウドワークスで契約完了しました!
報酬タブに、金額が入って、自分でお金を稼いだ実感が湧いてる〜嬉しい!さらに継続案件もいただけたのですごく嬉しいです😂❤︎
— いいみゆ@Webライター🐣 (@miyuuu53110) August 18, 2021
5.高単価案件に移行させる
クラウドワークスだけに限りませんが、低単価から高単価案件に移行していくのは稼ぐための必須条件です。
仮にライティング案件で同じ文字数だとしたら、文字単価0.5円と文字単価3円では6倍の収入差になります。
文字数0.5円で3,000文字だと仮定すると、
毎日時間をかけて1ヶ月間記事を納品しても「1500円×30日=45,000円」
手数料等も考慮すると低単価案件だけで稼ぐというのは正直難しいです。
クラウドワークスで初受注であればまだいいかもしれません。
しかし、低単価案件だけに時間を取られてしまうと、高単価案件獲得のための行動(リサーチ、営業、スキルアップなど)も制限されてしまいます。
まとめ
今回は、クラウドワークスで稼げない原因とその対策についてまとめました。
「悪質な依頼者」や「稼げない」といったワードだけが注目されやすいですが、留意して利用することによって十分クラウドワークスで稼ぐことが可能です。
低単価案件や単発案件への付き合い方を考え、ぜひ上手にクラウドワークスを活用していってください。
これまで3年以上クラウドワークスを利用してきました。
「クラウドワークスは稼げない」といった声が注目されていますが、しっかり稼ぐ人がいるのも事実です。