「Webデザイナーで独立を考えているけど、本当に自分に独立できるのか分からない」
Webデザイナーで独立を考えている人だけではなく、もうすでにフリーランスとして働いている人の中にも不安を感じている人が多いです。
以下の「フリーランスとして働く人の意識・実態調査2021」によると、
フリーランスを続ける上での不安や悩み | ||
1位 | 収入が不安定・低い | 56.8% |
2位 | 仕事がなくなったときの保障がない | 49.7% |
3位 | 社会保障が不十分 | 25.4% |
参照元:「フリーランスとして働く人の意識・実態調査2021」をもとに作成
このように、フリーランスとして働いている多くの方が、約半数が収入や仕事に関しての不安を感じていると分かると思います。
そこで今回は、Webデザイナーでの独立について徹底調査した上で、Webデザイナーとして独立をする成功の秘訣を紹介していきます。
この記事の監修者
岩澤 雄大
Web業界12年目。現在はフリーランスのWebデザイナーとして活動中。
広告代理店や企業からバナーやLPデザインなど年間100種類以上こなす。
Webデザイナーで独立する3つのメリット
Webデザイナーとして独立することに興味もあれば不安もあると思います。
まずはここで、実際にWebデザイナーで独立するとどんなメリットが待ち受けているのかを見ていきますね。
1.時間と場所に縛られずに働くことができる
Webデザイナーの仕事は、デザインに関して多岐に渡りますが、基本的にパソコンとWifi環境があればどこでも働くことができます。
さらに、時間と場所に縛られないだけではなく、自分の好きな時間に起きて好きな時間から作業に取り掛かることも可能に。
その点サラリーマンだと、出社する時間が決められているので、毎日満員電車に揺られながら通勤しているかと思います。
しかし独立したら、通勤する必要もないので、通勤からのストレスからも解消されることでしょう。
もし同じ場所で作業するのに飽きたとしても、カフェやたまには旅行しながら作業するなど様々な場所で働くことができるのです。
Web系の職種で独立をすると、多様な働き方を叶えてくれます。
2.やりたい仕事を選べる
サラリーマンは、仕事を選べるわけではありません。
そのため、例えやりたくない仕事だとしてもそれに従ったり、言われたことをこなしたりする必要があります。
やりたくない仕事に追われる日々を過ごすと、ストレスを感じながら業務をやることに。
しかし一方で、独立をすると自分基準で仕事を引き受けるか否かを判断することができます。
例えば、やりたい仕事ややりがいのある仕事そして、絶対にやりたくない仕事などの基準で決めることが可能です。
自分の基準で決められるとストレスのない状態で働くことが可能になるので、精神的にもいい状態で過ごせます。
3.人間関係のストレスがなくなる
サラリーマンをしていると、一緒に働く人や関わる人を自分で選ぶことはできません。
必ず、たくさんの人と関わって仕事をしていくことになります。
周りの人に恵まれているなかで働くことができているのであれば、人間関係に悩むことはないかもしれません。
しかし、会社を辞めた多くの人は、人間関係が理由で違う職場に移っていくように人間関係で悩んでいるのが現実。
そこで独立をすると、基本1人で業務をこなしていくので、人と関わるとなってもクライアントか外注先の人ぐらいになります。
例え、クライアントや外注先とで悩みが出たとしても、仕事を受けなければ関わることもなくなります。
独立すると、自分で引き受ける仕事を決めることができるので、人間関係でストレスを感じることはまずないでしょう。
Webデザイナー独立を失敗させる3つの原因
メリットはあるものの、Webデザイナー独立を失敗させてしまう原因があるのも事実です。
そこで次のところでは、なぜWebデザイナー独立が失敗してしまうのかを具体的に見ていきますね。
1.継続的な仕事がない
継続案件は収入を安定させる役目を果たしますが、継続案件がないと生計を立てて生活できるかも危うくなってしまいます。
継続的に仕事をもらえると、自分から営業をかけずに仕事を受注することが可能な状態を作れるので、収入も安定していきます。
もちろん、新規で営業をしていき仕事を受注することができたら、売上にも繋がるのでいいことではあります。
しかし、営業している時間は収益が生まれることはないので、新規で営業をする時間は省いていきたいところです。
そのためにも、継続的な仕事を獲得して安定した収入を得ることが、Webデザイナー独立成功の秘訣になります。
2.自分のスキル感が分からないまま独立する
自分の今あるスキル感がどのレベルかを把握しないで独立すると、いざ仕事を獲得したいとなっても仕事探しに苦労することになります。
もちろん、あまりスキルがなくても受注できる案件はありますが、そのような案件は、大体単価も低ければ競争倍率も高いです。
もし自分のスキルが低いとなると、仕事を得るためにどんどん低単価で引き受けることになってしまい、時給換算すると衝撃的な単価に。
さらに、生計を立てるために、単価の低い案件を多くの量をこなしていくスタンスになってしまうので、スキルアップをする時間も取れません。
そのため、低い単価のまま仕事をこなしていくことになり、疲弊してしまい独立に後悔の念を抱くことになります。
「月20万円稼いだ経験があるから独立しても大丈夫かな」などと、ある程度基準を持ってから独立をした方がいいですよ。
3.作業時間ばかりでスキルアップができない
やはり、Webデザイナー独立を失敗させるか否かに大きく関わっていくのが収入面。
お金を安定的に稼ぐためには、あなた自身の仕事の幅を広げながらWebデザイナーとしての価値を高めていく必要があります。
しかし、作業時間ばかりでスキルアップに使う時間がないと、単価も上がらなければ、継続的に仕事を貰えることもできません。
さらには、近年Webデザイナーの数も増えてきていることもあるため、他のWebデザイナーと差別化ができなくなります。
Web業界の変化は目まぐるしく、デザインのデザインのトレンドやツールなど様々なものが次から次へと出てきます。
そのため、新しい情報に日々触れて情報をアップデートスキルアップをしていかなければ、息の長いWebデザイナーになれません。
Webデザイナー独立を成功させるために必要な5つのこと
Webデザイナー独立を失敗させてしまう原因を1つずつ見ていきました。
そこで次のところでは、どうすればWebデザイナー独立を成功させることができるのかを見ていきたいと思います。
Webデザイナー独立を成功させるためにも、紹介すること全て行動に移してみてくださいね。
1.最低限のスキルは身につけておく
スキル不足な状態で仕事を引き受けてしまうと、クライアントにも迷惑をかけてしまうことになります。
クライアントを満足させる仕事ができなければ、次に繋がる仕事もできなくなるので、収入にも影響をしてしまいます。
そのため、下記で挙げている最低限のスキルは身につけておくべきです。
- Webデザイン基礎知識
Webデザインの基礎知識は、どの色でWebサイトを構成していくのかを考える配色、Webサイトに集まるユーザーにとって読みやすいフォントサイズと種類、そしてフォント自体をデザインとして利用するタイポグラフィー、Webサイトのデザインを作成する上でどんな配置にするのかを決めるレイアウトの主に3つが必要です。
また、デザインをする上でルールも大事になっていきます。例えば、カラーコードを指定する際はRGBの指定だったり、フォントサイズの単位もpxで指定したりするというルールがあるので基礎知識は絶対的に必須となります。 - デザインツールの操作
Webデザイナーの仕事をする上で欠かせないものとなるのがデザインツールです。
デザイナーの現場で使われるのが、AdobeのPhotoshopとIllustratorとなります。そのため、デザインを作成する上で必要なツールになっていき、デザインのバリエーションを増やすためにも使いこなせるまでにレベルを引き上げる必要があります。
ツール自体もどんどんアップデートされるので、その都度どういう機能があるのかを試すことも大事なことです。 - コーディング
Webデザイナーが作成したWebサイトのデザインを元にプログラマーがHTMLとCSSの言語を使ってブラウザ上で見える形にすることをコーディングと言います。
なぜWebデザイナーがコーディングの知識が必要かというと、Webサイトで表現できるものとそうではないものが存在します。
そのため、あらかじめコーティング知識を入れた前提でデザインをしていくと、プログラマーとのやりとりもスムーズに行えるので、お互い無駄なコストを省くことが可能です。
2.掛け合わせのスキルを習得する
近年、コロナの影響で大打撃を受けた業界からWeb業界へ転身する方が増えています。
中でもスキル習得のハードルが低いこともありWebデザイナーになる人が増え、Webデザイナーの需要を供給が上回り仕事の取り合いが生じています。
仕事を得るために低単価で案件を引き受けている現状もあり、Webデザイナーの仕事の単価や年収にも影響が。
そこで、継続的に稼げるWebデザイナーになるには、Webデザイン×〇〇という具合に掛け合わせのスキルが必要です。
今最もベーシックな掛け合わせは、Webデザイン×Webマーケティングといった具合。
企業が、WebデザイナーにWebサイトのデザインを依頼する目的として、Webサイトからの売上を上げることです。
そこで、Webマーケティングがわかると、企業の売上に繋がるデザインを作成することができ、抜きん出た人材になれます。
掛け合わせのスキルでどこへでも欲しがられるWebデザイナーになることが、Webデザイナーとして生き残る術です。
弊社で運営しているWebマーケティング全般を学ぶことができる「Withマーケ」では多くの受講生が実績を出しています。
まずは、雰囲気を知るためにもWithマーケの無料講座を受けてみるといいです。
3.クライアントからの信用を得る
クライアントからの信用を得ることで継続案件にも繋がり、継続案件が収入の安定にも繋がっていきます。
「クライアントから信用を得るなんて当たり前でしょ」と感じる方もいると思いますが、意外にできていない人がたくさんいます。
クライアントの信用を得るには、納期を守ったり、与えられた案件をこなして成果を出すことが重要です。
当たり前に、クオリティの高い成果物や報連相ができていると、次の案件もお願いしたいという状態を作ることができます。
さらには、あなたの評判が高まり、違うクライアントからの案件も受注することも可能に。
そのため、独立成功の秘訣は、クライアントからの信用を積み重ねられるかどうかが大きく関わるといっても過言ではありません。
4.新規営業をしなくても案件が依頼される仕組みを作る
結論から言うと、新規営業をしなくても案件が依頼される仕組みを作るには、個人ブログの運営が最強なツールです。
あなた自身が、ブログを通じてWebデザインについて発信していくと、ブログ記事があなたをWebデザイナーとして認知させてくれます。
だんだんブログも人の目に触れられるようになり、新規営業をしなくてもクライアント自身から案件の依頼が来る仕組みを作れます。
新規案件を取るために営業に時間を取られていたら、その分作業もできなくなることも。
しかし、ブログ経由で依頼されれば、今まで新規営業をしていた時間を作業時間に充てることも可能です。
そのため、Webデザイナーをやる上でブログもセットで始めましょう。
制約がなく自由にブログ運営ができるWordPressでブログを開設するといいでしょう。
下記で、WordPressでブログを開設する全手順を紹介しているので、記事を見ながら開設してくださいね↓
5.収入源を複数設ける
Webデザイナー独立を成功させるには、収入源を複数設け、何かあった時にリスク分散させることが大事です。
1社だけからの案件に固執してしまうと、急にクライアントの都合で案件を打ち切られることもあり、収入源を失うことになります。
そこで、複数のクライアントと取引することで、案件が打ち切られたときの収入が途絶えるリスクを分散することができます。
例え、今引き受けている案件のうち1つ途絶えたとしても、収入がいきなり0になることもありません。
そのため、収入源を複数設けておくと心の安定にも繋がりますし、収入面で不安を抱くこともありません。
Webデザイナーとして独立する前に準備すべきこと【2選】
Webデザイナーとして独立する前に何を準備すれば、いいスタートダッシュを切れるのか見ていきますね。
1.ポートフォリオを作成する
独立後に案件を獲得したくても、自分のスキルを証明してくれるものがないと誰もあなたに仕事を頼むことはないです。
独立後に仕事を受注できるように、あなた自身のスキルを証明できるポートフォリオを作成しましょう。
実際に、あなたが作成したポートフォリオで見られることとして、ポートフォリオに載せているデザインのスキルだけではありません。
他にも、ポートフォリオ自体のデザインスキルを見ることができ、ポートフォリオを通じて「企画力」のスキルも示すことが可能に。
デザインだけではなく他のスキルも示すことができるので、案件に応募する際にポートフォリオは万能です。
2.個人でWebデザイナーとしてお金を稼ぐ経験をする
独立するとなっても、仕事を依頼してくれるクライアントがいなければ、収入を得ることもできず生活が成り立ちません。
独立したはいいものの、仕事がないという状態が起きないようにする必要があります。
そのために、独立前に個人でWebデザイナーとしてお金を稼ぐ経験をして、ある程度仕事がある段階で独立をすることが大事です。
独立前に個人で稼ぐ経験をすると、仕事を獲得する術やクライアントと円滑にコミュニュケーションできるスキルがある状態に。
これらのスキルを持ったまま独立することができるので、独立後に仕事がないことに困ることはありません。
まとめ:独立で失敗しないにはプラスアルファのスキルが大事
本記事では、Webデザインーとして独立をする成功の秘訣について紹介していきましたが、いかがだったでしょうか。
Webデザイナーの数が増えてきていることもあり、Webデザインだけをこなせていても安定した収入を得ることは難しくなります。
今の時代は、Webデザイン×〇〇というスキルの掛け合わせができる方達が、Webデザイナーとして生き残れるのです。
そのため、Webデザイナーとして独立をするなら、デザインスキルに留まらずプラスアルファのスキルを身につけることが鍵となります。
あなたが、Webデザイナーとして独立が成功できるよう、心から応援しています。
実際に、独立したいと考えてはいるものの、独立後の不安がどうしても付きまとってしまいますよね。
収入面や仕事がなくならないかだったり他にも色々と、、、